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天野山金剛寺(あまのさんこんごうじ)は大阪府河内長野市にある真言宗御室派大本山の寺院です。
金堂落慶を記念して行われている特別拝観に行って参りました。
三度目の「平成大修理」と言われていた金堂ですが、鎌倉時代に建立された金堂の一度目の修理は1605年に豊臣秀頼が、二度目は1700年に岸和田藩主・岡部美濃守長泰が徳川幕府の命を受けて行われました。
では、9年間の修理期間を経て、美しくなった金堂へと参りましょう。
境内
山門
楼門
そして、正面に目を向けますと、完成した美しい金堂が!!
大日如来坐像を中心とした三尊が金堂須弥壇に安置されている形は、天台宗の智証大師円珍が中国からもたらしたと伝えられる尊勝曼荼羅(増益、息災、徐病、滅罪を祈願)を立体化したもので、他に例をみない珍しいものです。
脇侍には不動明王坐像(左脇侍)と降三世明王坐像(右脇侍)。
近年、不動明王坐像の修理時に胎内から墨書が発見されたようで、それによりますと、鎌倉時代の天福2年(1234)に、仏師快慶の高弟の行快によって制作されたことがわかったそうです。
降三世明王坐像も行快が同時期に制作されたものであるようです。
大日如来坐像が平安時代の治承2年(1178)頃に制作され、二尊が鎌倉時代の天福2年に制作されている・・ということは、この金剛寺独自の立体尊勝曼荼羅の世界が完成されるまで50年以上かかったということになりますね。
五沸堂の前の桜が満開で、とてもきれいでした。
樹齢500年以上と考えられています。
金剛寺のパワースポットとも言われているようですよ♪
前回に来た時は見逃してしまいましたので、今回はしっかりとチェックして来ました(笑))
場所は、薬師堂の裏側になります。
五沸堂→薬師堂の前を通って真っすぐ行くと、右手に階段があります。
千年杉を越えて歩いて行くと、新四国八十八所霊場めぐりができるようです。
石碑には、「みちのり九町 所要時間約四十分」と書いてあります。
九町って、約1キロって感じでしょうか?
階段を上った所からの見晴らしはとても素晴らしいです。
多宝塔に楼門、そして、桜がとても美しかったです。
見晴らしの良い場所に、求聞持堂(大阪府指定文化財)がありました。
求聞持堂前からの眺めもいいですね。
金堂の屋根がよく見えます。
手前は、御影堂です。
参道に沿って流れる小川。
川を覆うようにして桜が咲いています。
風情があるいい景色ですね。
1300年の歴史がある天野山金剛寺。
弘法大師、楠木正成、後村上天皇等々、古の人々もこの景色を見ていたのかなぁ~なんて思うと、感慨深いものがあります。
さてさて、訪れたこの日は、金堂落慶祭のイベントの一つである、「みうらじゅん×いとうせいこう見仏記ライブ」の開催日でして、会場は川沿いにある講堂。
チケットを購入して行ってきました。
こんなに素晴らしい講堂でトークショーがあるなんて感激です。
このような建物の中に入る機会、そうそうないのでうれしかったです。
お二人のトークは、最高に面白かったですよ。
秋の紅葉の天野山金剛寺もステキでしたが、春の桜が咲いている時期もステキでした。
紅葉と桜、どちらも大変美しい天野山金剛寺でした。
動画
(2021年6月撮影)
御朱印
アクセス
【所在地】大阪府河内長野市天野町996
【御朱印】あり
【駐車場】あり
【札所】新西国三十三箇所7番、河内地蔵12番、河内飛鳥古社寺8番、神仏霊場巡拝の道55番。
【拝観料(伽藍)】大人200円、小学生100円。
【拝観料(本坊)】大人400円、小学生200円。
※ 大人のみ伽藍本坊共通券(500円)あり。
【アクセス】南海高野線および近鉄長野線 河内長野駅から南海バス天野山線「光明池駅行き(1系統)」「槙尾中学校前行き(2系統)」「サイクルセンター行き(4系統)」「天野山行き(特4系統)」のいずれかに乗車し、「天野山」バス停下車すぐ。
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