タグ:釈迦如来
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おおさか十三佛霊場を巡る旅の最後に、私は大阪市天王寺区にある四天王寺を訪れました。

朝の光に照らされた中門をくぐると、五重塔の朱色が空に映え、境内にはゆるやかな読経の声が響きます。

四天王寺は、第四番札所・普賢菩薩を祀る寺でありながら、今は第二番札所・正圓寺の代札所としても巡礼者を迎えています。

ひとつの寺に二つの札所の祈りが重なる貴重な機会。

それでは、四天王寺へ参りましょう。

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おおさか十三佛霊場の第二番札所・正圓寺

かつて「天下茶屋の聖天さん」として親しまれ、大聖歓喜天を祀るこの寺は、今は静かに門を閉ざしています。

巡礼の地図に印されたその名をたどっても、辿り着けない札所。

しかし、その祈りは途絶えてはいません。

現在は四天王寺が代札所として巡礼者を迎え、正圓寺のご縁を今に伝えています。

参拝できない札所と、それを支える代札所。

その背景には、巡礼文化の柔軟さと、人々の祈りをつなぐ力がありました。

 

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光雲寺(奈良) 樹齢1000年の厄除杉がそびえる越智氏の菩提寺【御朱印】

光雲寺(こううんじ)は、奈良県高市郡高取町にある黄檗宗のお寺です。

南朝の忠臣越智氏の菩提寺で、南北朝時代初期の1346年、この一帯を治めていた越智邦澄(おちくにずみ)が出家し、越智家の菩提寺として「興雲寺」の名で建立したことが寺の始まりと伝わります。

お寺の入り口には、樹齢1000年になる厄除け杉がそびえていて、明日香にある岡寺の星祭りには、この杉の枝を持ち帰り厄払いの行事に使われ今日に至っています。

ご本尊は釈迦如来坐像。

境内には方丈庭園があり、緑あふれる静かな空間となっています。

それでは、異国情緒漂う光雲寺へと参りましょう。

 

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室生寺(むろうじ)は、奈良県宇陀市室生にある真言宗室生寺派の大本山のお寺です。

山号は宀一山(べんいちさん)または檉生山(むろうさん)。

「宀一山縁起」によりますと、奈良時代の白鳳9年(680)に、天武天皇の勅命により、修験道の祖・役小角(えんのおづぬ)が初めて建てたと伝えています。

久しぶりに訪れた室生寺。

美しい新緑がより一層と境内を彩り、見るものすべてが輝いていました。

それでは、「女人高野」とも呼ばれている室生寺へと参りましょう。

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