道成寺(和歌山)の御朱印 安珍と清姫の悲恋物語が伝わるお寺

道成寺 (どうじょうじ)は、和歌山県日高郡日高川町にある天台宗のお寺です。

和歌山県最古のお寺で、文武天皇夫人の藤原宮子の願いを受け、大宝元年(701年)に創建されました。

道成寺には、道成寺の創建にまつわる「髪長姫(藤原宮子)」の伝説や、ちょっと怖くて?悲しい「安珍清姫の悲恋物語」が伝わっています。

初めて訪れた道成寺は、1300年の歴史を感じる素晴らしいお寺でした。

それでは、道成寺へと参りましょう。

 

 

境内

 

仁王門(重文)

 

元禄4年(1691)建立。

 

仁王門前の石段は62段あるのですが、石段の左右の土手が逆ハの字になっていて、少しでも歩きやすいように工夫されているんですって。

 

 

扁額

 

 

 

三重塔(県指定重要文化財)

 

宝暦13年(1763)再建。
創建時の塔があった所に再建されています。

 

 

本堂(重文)

 

承平12年(1357)の建立。

大宝元年(701)頃に創建された講堂は650年ほど使われ、南北朝時代にこの本堂に立て替えられました。

講堂のご本尊としてお祀りされていた千手観音さま(奈良時代・重文)。

この千手観音さまは、日本で最初か二番目の千手観音さまで、1300年たった今も本堂に立ち続けておられます。

 

 

十王堂(えんま堂)

 

 

 

道成寺型灯篭

 

 

 

安珍清姫伝説

 

安珍清姫の悲恋物語をご存知でしょうか?

少し簡単にご紹介しましょう。

 

安珍清姫の悲恋物語
延長六年(929)、奥州から熊野詣へと向かう途中であった修行僧の安珍は、一夜の宿を求めた真砂庄司の娘・清姫に一目惚れされてしまいます。

熊野詣の帰りに必ず清姫の所に立ち寄ると約束するのですが、安珍は素通り。。。

恋破れ、大蛇に姿を変えて安珍を追う清姫。

道成寺に逃げ込む安珍。

鐘の中に逃げ込んだ安珍を鐘ごと焼いて殺してしまい、清姫は入水自殺しました。

っというお話です。

 

「安珍清姫の物語」の悲恋は「法華験記」(11世紀)に記され、「道成寺物」として能楽、人形浄瑠璃、歌舞伎でもよく知られています。

 

縁起堂にて行われている絵解き説法「安珍清姫」を、絵巻の画像と共にコチラから見ることができます。

 

 

安珍清姫伝説動画(人形劇)もとても解りやすく楽しめます。

 

 

「鐘巻之跡(かねまきのあと)」の石碑

 

初代の鐘楼の跡で、安珍が焼け死んだと伝えられている場所です。

 

 

昭和50年代に行われた境内の発掘調査で、道成寺は法隆寺を左右逆にした伽藍配置だったことが分かりました。

法隆寺の鐘楼位置を道成寺にあてはめてみると、入相桜のある場所になります。

 

 

入相桜(いりあいざくら)

 

入相桜の周囲からは焼けた土が見つかったそうです。

やはりここが初代鐘楼の場所だったのかも?

 

 

安珍塚

 

安珍と釣鐘が葬られた場所です。

 

 

二代目鐘楼跡

 

清姫の執念で焼け落ちた道成寺初代の鐘は数百年後に再興されます。

その後、羽柴秀吉軍の全山焼き討ちにあい他の堂宇とともに焼失。

梵鐘は仙石秀久に奪い取られ、現在は京都の妙満寺に安置されています。

その後、道成寺には釣鐘がありません。

 

 

御朱印

 

新西国三十三箇所 第5番札所 御朱印

 

念仏堂におられた「五劫思惟阿弥陀如来像」があまりにも素敵だったので、御朱印を頂きました。

 

 

アクセス・駐車場・拝観料

 
【住所】和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738

 

【電話番号】0738-22-0543

 

【交通アクセス】JR紀勢本線(きのくに線)道成寺駅から0.5km(徒歩7分)。

 

【駐車場】あり。乗用車100台可(500円)

 

【拝観時間】午前 9:00~午後 5:00 (年間無休・拝観時間外でも境内のお参りはできます。)

 

【拝観料】入山料無料。宝仏殿・縁起堂(大人600円)
詳細はコチラから

 

【札所等】新西国三十三箇所第5番、神仏霊場巡拝の道第6番、東海近畿地蔵霊場特別。

 

道成寺公式サイト
 

 

和歌山県で頂いた御朱印まとめ