長弓寺 精進料理が頂ける奈良の古刹【御朱印】

長弓寺(ちょうきゅうじ)は奈良県生駒市上町にある真言律宗の寺院です。

山号は真弓山。

長弓寺は鵄邑(とびのむら)と呼ばれる神武天皇、長髄彦(ながすねひこ)の戦いがあった神話の地にあり、聖武天皇の勅願により行基が建立した奈良を代表する古刹です。

それでは、長弓寺へと参りましょう。

 

縁起

 

奈良時代、土地の豪族・小野真弓長弓(おののまゆみたけゆみ)と、その養子であった長麿(ながまろ)が、若年の聖武天皇に従ってこのあたりで狩猟をしていました。

森より一羽の怪鳥が飛び立ったのを見て、親子でこれを追いました。

この時、養子である長麿(ながまろ)が誤って父・長弓(たけゆみ)を射殺してしまいます。

聖武天皇はこのことを深く哀しみ、行基に命じてこの地に小さな御堂を建て十一面観音をお祀りになり、長弓(たけゆみ)の菩提を弔ったことから始まります。

 

 

長弓寺を管理する3つの塔頭

 

長弓寺最盛期には20の塔頭がありましたが、現在は薬師院円生院法華院の3つの塔頭が長弓寺を管理しています。

かつては宝光院もあったようですが、無住となったことから取り壊されました。

 

 

薬師院

御本尊は阿弥陀如来。

薬師院では精進料理を頂くことができます(要予約)。

 

法華院

御本尊は愛染明王。

法華院では、日本古来の精進料理を基礎としながらも、“華”やかな彩りをあしらった、その名も『華麩料理(かふりょうり)』を頂く事ができます(要予約)。

 

円生院はまさかの写真撮り忘れ(´;ω;`)

御本尊は不動明王。

 

かつてあった宝光院跡

宝光院は無住になり、本堂(国宝)横にあったこともあって、防災上の理由で取り壊されました。

 

宝光院にあった地蔵堂は移築され、現在も残っています。

 

宝光院地蔵堂

 

 

本堂

 

薬師院の前から本堂が見えます。

 

本堂拝観の予約を友人がしてくれていたので、薬師院で受付をし、ご住職さんと一緒に本堂に向かいます。

 

本堂(国宝・鎌倉時代)

本堂は桁行5間、梁間6間、入母屋造檜皮葺。弘安2年(1279)銘。

とても美しい本堂です。

 

 

中に入りご住職さまから本堂内部の説明をして頂きました。

中は外陣と内陣に分かれていて、外陣はかなりの広さがありました。

本堂の中に入るだけだと思っていたのですが、秘仏である御本尊様のお顔を拝する事ができるようです!!

 

ご住職さまが内陣にロウソク2本を灯して下さり、黒漆厨子(重文)の扉を開けて下さいました。

 

ロウソクの灯りが周囲を灯し何とも幻想的な雰囲気です。

ふんわりとした灯りの中に美しい十一面観音さま(重文)はおられました。

長弓寺パンフレットより

 

それはそれは・・・とても美しい十一面観音さまでした。

すっごく癒された時間を過ごさせて頂きました。

 

本堂拝観料:300円(要事前予約)

 

 

伊弉諾神社

 

御祭神は素戔嗚尊・伊邪那岐命・大己貴命。

長弓寺の守護神として建立されました。
牛頭天王の宮と称されていましたが、神仏分離の明治新政に当たり現在の社名に変更されました。

 

 

御朱印

 

薬師院にて御朱印を頂きました。

 

大和十三佛第九番札所 御朱印

 

【所在地】奈良県生駒市上町4443
【御朱印】あり。
【駐車場】あり。
【札所】大和十三仏霊場第9番。
【アクセス】・近鉄白庭台駅より徒歩13分
・近鉄富雄駅より奈良交通バス(高山方面行き)「生駒上町」下車、徒歩10分(本数は少ない)
・近鉄学園前駅もしくは近鉄学研北生駒駅より奈良交通バス「真弓四丁目」下車、徒歩15分
薬師院公式サイト
法華院公式サイト
円生院公式サイト

 

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