- 投稿 2019/12/01
- 奈良のお寺 - 桜井市

安倍文殊院(あべもんじゅいん)は、奈良県桜井市にある華厳宗の寺院です。
山号は安倍山。ご本尊は文殊菩薩。
切戸文殊(京都府)・亀岡文殊(山形県)とともに日本三文殊のひとつに数えられています。
コスモスが咲いている季節に訪れました。
それでは、安倍文殊院へと参りましょう。
御由緒
安倍文殊院は、大化元年(645年)大化の改新時に左大臣となった安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)公によって創建されました。
我が国では最古に属する寺院です。
安倍一族の発祥の地であり、奈良時代の遣唐使・安倍仲麻呂や平安時代の陰陽師・安倍晴明が出生した寺院としても知られています。
境内
まずは、境内案内図をご紹介♪
広いですね~♪
帰宅してからこの境内図を見て、半分程見過ごしていたことに気づきました。
あちゃ~(‘◇’)ゞ
コスモス迷路
訪れたのは丁度コスモスが咲いている季節だったので、コスモス迷路がありました。
とっても楽しそうなので、まずは入園証を頂いて、コスモス迷路に入場~♪
ちなみにコスモス迷路は無料です。
コスモスの花言葉スタンプが4ヶ所置かれていて、それらのスタンプを集めながらコスモス迷路を歩きます。
集めたスタンプがこちら♪
いい記念になりました。
拝観受付
さて、ここからは有料ゾーンです。
ニヶ所共通特別拝観料を納めて中に入ります。
手水舎
本堂
こちらには御本尊である渡海文殊菩薩像(国宝)が安置されています。
鎌倉時代を代表する仏師快慶の作で、獅子上の蓮華座に左脚を踏み下げて座っておられます。
総高約7メートル(獅子と光背含む)の文殊菩薩像に4体の脇侍像が随侍する文殊五尊像です。
そのお姿はすっごい迫力でした!!
文殊菩薩さまのお顔はとても気品がある優しいお顔で、ずっと見ていたくなります。
すっごく素敵な文殊さまとお別れするのが名残惜しかったので、パンフレットを購入♪
釈迦堂
客殿五台閣
本堂拝観後、客殿五台閣でお抹茶を頂きました。
らくがんは吉野名産の吉野くず入り。
安倍晴明ゆかりのお寺とあって五芒星がうれしいですね♪
西古墳(特別史跡)
この古墳は今から1360余年前の西暦645年頃に築造され、古墳内部の石材は築造当時のまま現在まで保存されています。
中に入って行きますと弘法大師お手作りと伝わる平安時代の「願掛け不動」が祀られています。
金閣浮御堂・霊宝館
金閣浮御堂・霊宝館は仲麻呂堂とも称し、安倍仲麻呂公及び安倍晴明公をお祀りしているお堂です。
人は一年、一生のうちに七つの思いがけない災難に遭うとされています。
こうした七難(災難)に遭わないように厄除け、魔除け、災難除けの神仏がお祀りされているお堂の回廊を「おさめ札」を入れながら七回まわり、七難を取り除き堂内に入り、福を得る行場となっています。
時計まわりにみなさん回っておられます。
私も「おさめ札」を一枚ずつ入れながらお堂の周りを回ってきました。
お堂の周りを回りながら「〇〇になりませんように」と念ずるのだそうです。
「〇〇になりませんように」って、ちょっと変わっていますね。
お守りを頂きました。
伊勢神宮への大道標
この道標は江戸時代から近代まで、かつて安倍文殊院に仁王門があったことで地名となった仁王堂の辻の伊勢街道に南向きに置かれていました。
「右、はせ(長谷)、いせ(伊勢)、左、たへま(当麻)、大坂(大阪)道」と書いてあ
るのが読み取れます。
小高い丘の上に稲荷神社が見えます。
安倍晴明出生の地である安倍文殊院。古来より安倍晴明の母親と伝承される白狐・信太森葛葉稲荷がお祀りされています。
御朱印
大和十三仏霊場第三番札所 安倍文殊院御朱印
【所在地】奈良県桜井市阿部645
【御朱印】あり。
【札所等】・大和ぼけ封じ霊場・大和十三仏霊場第3番・大和七福八宝めぐり(弁財天)・神仏霊場巡拝の道第34番・大和北部八十八ヶ所霊場第82番
【アクセス】JR桜井線・近鉄大阪線 桜井駅 より奈良交通バスで「安倍文殊院」下車・または駅から徒歩25分 。
【駐車場】あり。(有料500円)