大阪・日本橋の街角に、静かに祈りの場を守り続けるお寺があります。
それが「聖天さん」と親しまれる法案寺(ほうあんじ)です。
聖徳太子ゆかりの古刹であり、福・寿・愛のご利益を授ける聖天さまを本尊とするこのお寺は、都会の喧騒の中にありながら、訪れる人の心をそっと癒やしてくれます。
「OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡り」でご縁を頂き、初めて参拝させて頂きました。
拝受した花御朱印は、これまでに参拝した花御朱印とは違っていましたが、旅の思い出になる素敵な一枚となりました。
それでは、法案寺へと参りましょう。
法案寺の歴史と由緒
大阪市中央区島之内にある法案寺南坊(通称:法案寺、日本橋の聖天さん)は、聖徳太子の創建と伝わる古刹です。
推古天皇の時代に太子が四天王寺建立の際、守護寺として創建したのが始まりとされています。
その後、豊臣秀吉の大坂城築城に伴い移転し、生國魂神社の神宮寺として栄えました。
江戸時代には「生玉十坊」の筆頭寺院として、大坂城代からも篤く信仰を受けています。
明治の神仏分離令により現在の地に移り、戦災で堂宇を失いながらも復興。
今もなお「日本橋の聖天さん」として、地域の人々に親しまれています。
ご本尊は大聖歓喜天(聖天さま)で、「福・寿・愛」のご利益を授けるとされ、縁結びや夫婦和合、商売繁盛を願う参拝者が絶えません。
また、境内には大阪七福神の弁財天も祀られ、御朱印めぐりの一寺としても人気を集めています。
境内の見どころ
法案寺は、都会の真ん中にありながら、歴史と祈りが息づくお寺です。
境内を歩くと、信仰の厚さと静けさが重なり合い、訪れる人の心をそっと和ませてくれます。
手水舎
水掛不動尊
本堂(聖天堂)
ご本尊は「聖天さん」と呼ばれる大聖歓喜天。
「福・寿・愛」のご利益を授けるとされ、縁結びや夫婦和合、商売繁盛を願う参拝者が絶えません。
都会の喧騒の中で、心を込めて祈る時間をいただけます。
巾着袋の形をした香炉
本堂の前には、巾着袋の形をした香炉が置かれています。
丸みを帯びたその姿は、福を包み込むようなやさしさを感じさせ、見ているだけで心がほぐれていくようです。
巾着は古来より「福を招く」「財を守る」縁起物とされており、香炉として焚かれる香りが、祈りの場に静かな清らかさを添えてくれます。
弁天堂
境内には大阪七福神のひとつ、弁財天も祀られています。
芸能や学問、財運を司る女神さまに手を合わせると、心にやさしい力をいただけるようです。
楠稲荷大明神(志宜大将)
花御朱印
法案寺は「Osaka Metroで行く六十六花御朱印巡り」の一寺として紹介されていますが、今回いただいた御朱印は花が描かれていない用紙に書かれた御朱印でした。
それでも「福・寿・愛」の朱印が押された御朱印は、心にやさしい祈りの余韻を残してくれます。
また、右肩には弁財天の持仏である琵琶に大阪七福神の文字が入る朱印が押され、とても素敵な御朱印です。
用紙が折れないようクリアファイルにも入れて頂き、お心遣いに感激しました。
今回いただいた花御朱印は、「Osaka Metroで行く六十六花御朱印巡り」の一枚です。
この巡礼について、詳しくはこちらの記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。
アクセスと参拝情報
【所在地】大阪府大阪市中央区島之内2丁目10-14
【参拝時間】10:00〜15:00(境内自由、拝観無料)
【札所等】摂津国八十八箇所第1番・大阪七福神(弁財天)
【交通アクセス】地下鉄日本橋駅・近鉄日本橋駅下車 北へ徒歩約5分
心に灯る祈りのあとで
法案寺でいただいた祈りの時間は、都会の真ん中にありながら、静けさとやさしさに包まれたひとときでした。
聖天さまの福・寿・愛のご利益、御朱印、そして巾着香炉のやさしい佇まい──そのすべてが、心にそっと灯りをともしてくれました。
巡礼シリーズ「OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡り」で訪れた寺院の中から、いくつかご紹介します。
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◆竹林寺
◆日限地蔵院
◆真光院
◆出雲大社大阪分院
◆愛染堂勝鬘院
よろしければ、六十六花御朱印巡りシリーズもそっと覗いてみてくださいね。
👉シリーズ記事のまとめはこちらから