増福寺での参拝を終え、生玉寺町を歩く。
第三十五番札所の浄運寺(じょううんじ)を訪ねましたが、残念ながら山門は閉まっており、拝観することができませんでした。
しかし、光善寺で御朱印をいただくことができ、心の中で手を合わせました。
それでは浄運寺へ参りましょう。
所在地:大阪府大阪市天王寺区生玉寺町4-33
山号:楽邦山
御本尊:阿弥陀如来
歴史・由緒
慶長5年(1600年)、大誉久巖上人が開創した浄土宗の寺院です。
慶長5年は関ヶ原の戦いがあった年で、まさに天下分け目の年にこの地に開かれました。
1945年、大阪大空襲により堂宇の一切を焼失しましたが、1955年に再建されました。
戦後の復興期に、人々の信仰の拠り所として再び立ち上がった寺院です。
生玉寺町の寺町の一角に位置し、静かに阿弥陀如来を奉安しています。
阿弥陀巡礼の四十八の願い
阿弥陀如来が法蔵菩薩として修行していた時、すべての人々を救うために立てられた四十八の誓願。
大阪新四十八願所巡礼は、この一つひとつの願を辿る旅です。
浄運寺には第三十五願「女人往生の願」が配当されています。
別名:変成男子の願、女人成仏の願
【原文】
設我得佛 十方無量不可思議諸佛世界 其有女人 聞我名字 歓喜信楽 發菩提心 厭悪女身 壽終之後 復為女像 不取正覺
【現代語訳】
もし私(法蔵菩薩)が仏になるとき、十方の無量不可思議の諸仏世界に女性がいて、私の名を聞いて喜び信じ、菩提心を発して女性の身であることを厭ったものが、命終わった後に、再び女性になるようなら、私は決して仏とはなりません。
【大意】
古代インドでは「女性は絶対に仏に成れない」という差別的な思想がありました。この願は第十八願(念仏往生の願)の別願として女性の往生と成仏を特別に保証する阿弥陀如来の深い慈悲を示しています。第十八願によって男女問わず等しく往生するにもかかわらず、女性であることを理由としてその往生を疑うことを防ぐために誓われた願です。女性を排除するのではなく、むしろ女性への特別な配慮を示した願いとして理解されています。
むらさきの 雲のかよひぢ へだてめや さこそおとめの うき身成(なり)とも
紫の雲の通う極楽浄土への道を、隔てようか(いや、隔てない)。たとえ乙女の憂き身であっても。
この和歌は、第三十五願「女人往生の願」が示す、女性の往生を保証する阿弥陀如来の慈悲を美しく表現しています。
古代から女性差別があった中で、女性を決して見捨てず、平等に救い取るという願いが込められています。
境内の見どころ

浄運寺
訪問時は山門が閉まっており、残念ながら境内を拝観することができませんでした。次回の訪問を楽しみにしています。
御朱印
大阪新四十八願所第三十五番の御朱印は、兼務されている三十三番札所・光善寺で頂くことができます。

大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 浄運寺の御朱印
アクセス
【所在地】大阪府大阪市天王寺区生玉寺町4-33
【交通アクセス】Osaka Metro千日前線・谷町線「谷町九丁目」駅より徒歩約5分、Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ケ丘」駅より徒歩約5分
参拝メモ
山門が閉まっていたため、今回は外から手を合わせるのみとなりましたが、御朱印は光善寺でいただくことができました。
生玉寺町の札所巡りでは、このような兼務寺院もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
再訪して、ゆっくりとお参りしたいと思います。
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