鴉宮(からすのみや)は、大阪府大阪市此花区伝法に鎮座しています。
御祭神は天照皇大神、住吉大神(四神)、恵美須大神(蛭子大神)、水神・市杵島比売大神(宇賀弁財天)。
ご利益は航海安全、水難守護、安産祈願、子育て、心願成就など。
鎌倉時代の建保3年(1215年)4月、村と港の繁栄を祈念して、伝法村の中心に傳母頭(もりす)神社として社殿を建立したのに始まると伝えられています。
鴉宮という神社名から想像するのは、やはり・・カラス?
傳母頭神社からなぜ鴉宮になったの?
仏教が初めて伝わった伝法に鎮座する歴史が詰まった素敵な神社の予感がします。
大阪メトロで行く六十六花御朱印巡りでご縁を頂き、参拝に上がらせて頂きました。
それでは、鴉宮へと参りましょう。
境内
四貫島住吉神社からテクテク歩いてやってきました♪
看板によると・・もうスグのようです!
鳥居
此花区に残る最も古い伝記として、第八十四代順徳天皇の御代、建保三年四月(一二一五)村と港の繁栄を祈念し、伝法村の中心に傳母頭(モリス)宮殿として御鎮座されたが、文禄元年二月(一五九二)豊臣秀吉公瀬戸内より日本海への渡航に際し御神前に祈願せしところ御社殿奥の森より三足の鴉が出現。航海の安全守護他瑞祥を示さんとの神告がありお告げ通り無事平安に帰国を果たした。
秀吉この事に大いに感激し神社名を以後「鴉宮(カラスノミヤ)」に改めよと命名。自ら鴉の巣を成している所、すなわち現在地に御遷宮したと伝う。
現在、正蓮寺川に架かる橋を「森巣橋」というのもこの御由緒によるものである。
なるほど~♪
傳母頭神社から鴉宮へと名前が改まったのは、豊臣秀吉公と関係があったのですね。
手水舎
龍が掲げられていました♪
拝殿
拝殿の前には神域を示す注連柱があり、注連柱には「光輝八紘、瑞烏導師」と刻まれています。
「光輝八紘」は、世界の八方が輝く、つまり「世界の隅々まで光が満ちる」という意味。
そして、
「瑞烏導師」は、神聖な烏(八咫烏)が導いた師、つまり「神の使いである八咫烏が導いた」という意味ではないかと思います。
鴉宮が鎮座する伝法は、6世紀、欽明天皇の時代に仏教の経典が初めて着岸した地であったのだそう。
仏教が初めて伝わった場所ということから、「光輝八紘、瑞烏導師」とい言葉は、「神の導きによって我が国に仏教が初めて伝わり、世界の隅々まで光が満ちる」という喜びと感謝の意が込められているのではないかと想像します。
神社でよく見かける注連柱に刻まれた言葉に出会うのも、神社巡りの楽しみになってきました(笑)。
拝殿前には船首
豊臣秀吉公が日本海への渡航に際し、鴉宮の神主である田中八太夫(はちだゆう)を水先奉行に抜擢し、八咫烏に先導され無事帰国を果たしました。
船先は太閤令により神主田中八太夫が水先奉行(大坂船奉行の前進)となった記念に奉納されたもの。
拝殿に船首なんて面白いですね!
神使八咫烏
境内には摂末社が並んでいます。
たくさんの神様が鎮座しています。
鴉宮へ移転合祀された神社が丁寧に記されていました。
末社
琴平社
稲荷社
稲荷社の横には奉納された船地車台
本殿、拝殿、中門及び透塀は国の登録有形文化財に登録されています。
御朱印
特別花御朱印
大阪メトロで行く六十六花御朱印巡りの御朱印を拝受しました。
アクセス
【所在地】大阪府大阪市此花区伝法2丁目10-18
【交通アクセス】阪神なんば線「伝法」駅より徒歩約5分(約360m)。
大阪府で頂いた御朱印まとめ~神社編~
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