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- 奈良の神社 - 桜井市

辰五郎大明神(たつごろうだいみょうじん)は、奈良県桜井市三輪に鎮座しています。
大神神社の摂社である狭井神社から、山の辺の道へと向かって歩いて行くと、見過ごしてしまいそうな小さな案内版が目印です。
狭井神社から山の辺の道へと向かう道はよく歩いていて、辰五郎大明神へ向かう案内版もよく目にしていました。
が、、、
狭井神社にはたくさんの参拝客がおられるのですが、辰五郎大明神へ向かう道は人もいなくてなんだか寂しい雰囲気で、気になりながらもいつも素通りしてしまっていました。
でもこの日は、なぜか「行ってみようかなぁ~」という気になり、初めてお参りすることに。
行きは少し寂しく感じる道でしたが、参拝を終えて帰る頃には同じ道なのに明るくなっていました♪笑
それでは、辰五郎大明神へと参りましょう。
参道
狭井神社から山の辺の道へ向かう途中にある案内板
少し薄暗く、人もいなそうな道で・・。
一瞬躊躇しましたが、行ってみたい気持ちが勝ってしまいました(笑)
少し寂しく感じる参道をテクテク♪
左手には川が流れ、磐座らしきものが見えてきました。
途中、お地蔵さまがおられたりして、独特の雰囲気のある参道です。
数人の方とすれ違い、ホッと安心・・(笑))
境内
辰五郎大明神に到着しました。
掲示板にご由緒が記されていました。
【辰五郎大明神ご由緒】
三輪の地へご鎮座の経緯は不明ですが、桜井市三輪51番付近(若宮社から狭井神社へ向かう参道沿)にご鎮座されていたものを、昭和25年頃”清めの滝”整備の際に現在の地へ移動。
昭和35年、有志の方の奉賛により石碑の建立が行われ現在に至ります。
どうして辰五郎ってお名前なのでしょう?
詳しい事はわかりませんでしたが、一説によると、近世、上町台地から中之島で繁栄を極めた豪商「淀屋」と関わりがあるのではないかとされています。
大阪の豪商「淀屋」と言えば、総資産は約20億両(現在の貨幣価値に換算すると約200兆円)。
大阪が「天下の台所」と呼ばれる商都へ発展することに大きく寄与した豪商です。
淀屋の五代目三郎右衛門は通称「辰五郎」と呼ばれていたようで、「淀屋辰五郎の闕所処分」は有名です。
近松門左衛門は、この淀屋処罰事件を題材として『淀鯉出世滝徳(よどごいしゅっせのたきのぼり)』を書きました。
辰五郎大明神は淀屋の辰五郎なのか?
誰がなぜ祀ったのか?
そして、大阪ではなく、なぜ奈良なのか?
謎は深まるばかりです。
【お祭りについて】
日頃より辰五郎さんにお参りいただいておりますが、「ばらばらの参拝ですと、他の方とお知り合いになる機会が少ないので、一堂に集まる場を設けて貰えませんか」というお話があって、春(三月)と秋(十月)のお祭りを始めました。
三月および十月の最終日曜日に、辰五郎さんのお祭りが行われているようです。
正面に辰五郎大明神、右手に早川大明神、左手に稲川大明神が祀られています。
きよめの瀧
参拝を終えての帰り道、「きよめの瀧」へ。
幾度も案内版の前をスルーしてしまっていた辰五郎大明神。
参道が少し寂しく感じてなかなか足が向きませんでしたが、いざ行ってみると、いい感じがするお社でした。
辰五郎大明神の近くには山ノ神遺跡の磐座があるようで、次回お参りに行った時は、足を延ばして磐座にも行ってみようかな。
アクセス
【所在地】奈良県桜井市三輪
【駐車場】なし
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