OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡りの旅。
今回は、大阪市中央区・道修町に鎮座する少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)へ。
薬の町に鎮座する少彦名神社では、健康祈願の神様・神農さんと、病除けの張子の虎に出会いました。
以前にも訪れた場所ですが、御朱印巡りという新たな視点でふれると、また違った祈りの風景が見えてきます。
それでは、少彦名神社へ参りましょう。
目次
少彦名神社とは|薬の町に佇む健康祈願の神社
大阪市中央区・道修町(どしょうまち)は、江戸時代から薬種商が集まる「薬の町」として知られています。
その中心に静かに鎮座するのが、少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)。
健康祈願や病気平癒を願う人々に親しまれ、「神農さん」の名で呼ばれるこの神社には、日本と中国の薬の神様が祀られています。
ご祭神は、
◆少彦名命(すくなひこなのみこと):日本の医薬・温泉・酒造の神
◆神農炎帝(しんのうえんてい):中国の薬祖神で、万病に効く薬草を広めたとされる存在
この二柱の神様が並んで祀られているのは全国でも珍しく、薬の町・道修町ならではの信仰のかたちです。
境内の様子|静けさと祈りに包まれる空間
OsakaMetro北浜駅から歩いてすぐとは思えないほど、少彦名神社の境内は静かで、やさしい空気に包まれていました。

静かに続く参道。足を踏み入れると、街の喧騒がすっと遠のいていきます。
参道を進むにつれて、少しずつ心が落ち着いていくような感覚に。
鳥居をくぐると、薬種商の歴史を感じさせる落ち着いた佇まいが広がり、参拝者の足音もどこか控えめに響きます。

少彦名神社の拝殿。静かな空気の中で、健康祈願の神様にそっと手を合わせました。
拝殿の前には、病除けのお守りとして知られる張子の虎があり、どこかユーモラスで愛らしい表情で出迎えてくれました。
その姿は、健康を願う人々の祈りをそっと受け止めてくれるようで、「大丈夫だよ」と語りかけてくれるようにも感じます。
御神木の前に立つと、時の流れがゆっくりとほどけていくようで、再訪した私を静かに受け入れてくれるような気がしました。

境内の片隅に佇む御神木。長い年月を経て、静かに祈りを見守ってきた存在です。
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花御朱印|敬老の日にいただいた祈りの一枚
今回の御朱印巡りでは、「OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡り」という特別な企画に参加し、少彦名神社でもその一枚をいただきました。
いただいた御朱印には、その一枚に込められた祈りの深さを感じます。
少彦名神社では、薬の神様・神農さんにちなんで、健康成就や病気平癒を願う人々の思いが込められているように感じました。

六十六花御朱印の一枚。祈りの記録として心に残ります。
今回の御朱印巡りでは、六十六花御朱印とあわせて、9月15日・敬老の日の限定御朱印もいただきました。
御朱印には「千年万年」の文字が記され、鶴と亀のスタンプがやさしく添えられています。
長寿や健康を願う祈りが込められた一枚で、少彦名神社らしい細やかな心遣いが感じられました。

敬老の日に拝受した限定御朱印。“千年万年”の言葉と、鶴と亀のスタンプが長寿への祈りをそっと伝えてくれます。
季節の節目にふれる御朱印は、旅の記録に彩りを添えてくれるようで、その時だけの祈りのかたちとして心に残ります。
再び訪れた少彦名神社|祈りの積み重ねと張子の虎の記憶
少彦名神社には、以前も訪れたことがあり、そのときの記事では張子の虎の由来や神農さんの祈りについて詳しく綴りました。
今回の御朱印巡りで再びこの場所を訪れたことで、あらためて「祈りの積み重ね」のようなものを感じました。
同じ神社でも、訪れる目的や心の状態が違えば、見える景色も変わる。
前回は張子の虎の表情に励まされ、今回は御朱印の一枚に静かな力を感じました。
張子の虎の由来や、神農さんへの祈りについては、以前の記事で詳しくご紹介しています。
👉 薬の町・道修町に佇む少彦名神社|張子の虎と神農さんの祈り
再訪することで、神社とのご縁が深まっていくような感覚。
読者の皆さんにも、「何度でも訪れたくなる場所」として、少彦名神社のやさしさが伝われば嬉しいです。
アクセス情報|大阪市中央区・道修町への行き方
【所在地】大阪府大阪市中央区道修町2-1-8
【開門時間】午前7時00分~午後5時00分
【御札御守授与時間】:午前9時00分~午後5時00分
【御朱印授与時間】:午前9時30分~午後4時00分
【交通アクセス】・大阪メトロ 堺筋線「北浜」駅下車6番出口徒歩5分。
・大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋」駅下車11番出口徒歩10分。
・京阪電車京阪本線「北浜」駅27番出口徒歩8分 。
OsakaMetroで巡る御朱印旅の続きへ
少彦名神社でいただいた六十六花御朱印は、薬の町に息づく祈りの象徴のようでした。
張子の虎の表情にも、神農さんの優しさにも、静かな力を感じます。
再訪というかたちで訪れた少彦名神社は、以前とはまた違った景色を見せてくれました。
祈りは、時間を重ねることで深まっていくものなのかもしれません。
この御朱印巡りの旅は、まだ続いて行きます。
OsakaMetroに乗って、次はどんな祈りに出会えるでしょうか。
読者の皆さんにも、日々の中でふと立ち止まりたくなるような、そんな神社との出会いがありますように。
少しずつ歩いてきた、OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡り。
それぞれの寺社で触れた祈りや、静かな時間を綴った記事をまとめています。