志紀県主神社 河内国の総社(大阪府藤井寺市)

志貴県主神社(しきあがたぬしじんじゃ)は、大阪府藤井寺市に鎮座されています。

【御祭神】
主祭神:神八井耳命(かんやいみみのみこと)神武天皇の皇子。
配祀:伊勢大神(天照大神)・春日大神(天児屋命・比咩大神・武甕槌命・経津主命)・住吉三柱神・神功皇后

創建の由緒は不詳ですが、当社はその氏神として創建されたもののようで、延喜式神名帳では大社に列している古社です。

 

 

 

 

 

奈良時代、この辺り一帯は「志貴(磯城)の県」という朝廷の直轄地で、それを管理していたのは神八井耳命を祖とする志貴県主(しきのあがたぬし)と、その同族の志貴首(しきのおびと)でありました。

 

南北朝時代には、楠木正成が祈願所として隆昌を極めますが、楠木氏の衰亡とともに衰退し、さらに戦国時代にはたびたび兵火にかかり、何度か遷座を余儀なくされました。

 

 

 

 

拝殿

 

 

本殿

 

神八井耳命は大和の多(おお)氏をはじめ、多くの氏族の祖先。

「日本書紀」によると、神八井耳命は畝傍山の北墓に葬られたと伝えられていて、奈良県橿原市山本町の八幡神社(八井神社)はその伝説地とされています。

 

 

【所在地】大阪府藤井寺市惣社1-6-23
【御朱印】なし
【駐車場】なし