野中神社(藤井寺市) 野中宮山古墳の頂に鎮座される神様

野中神社(のなかじんじゃ)は大阪府藤井寺市にある、野中宮山古墳の頂に鎮座されています。

野中宮山古墳は前方後円墳で、規模は全長約154m、後円部は径が約100m、高さ約14.1m、前方部は幅が約75m、高さ約10.1mあります。

埋葬者は不明ですが、発掘調査から五世紀前半の築造と推定されています。

古墳の頂に鎮座されている神様とはどのような神様なのでしょうか。

それでは、野中神社へと参りましょう。

 

 

ご由緒

 

野中神社の創建時期は不明のようですが、境内に「改築記念碑」がありました。

 

この記念碑によりますと、

「貞観17年(875)8月戌寅に従五位下を授けられた野中郷鎮守の神として住民の尊崇の厚いお宮で、祭神は彦国牽命と素盞鳴命であります。」記されていました。

1000年以上の歴史ある古社のようです。

 

 

境内

 

野中神社は野中宮山古墳の後円部に鎮座されています。

古墳の一部は公園になっていて、地元では有名な桜の名所になっています。

 

 

この坂を登ると野中神社です。

 

 

鳥居

 

鳥居前の広く平になっている場所が古墳の前方部分になります。

 

 

 

 

拝殿

 

 

 

御祭神は彦国牽命(ひこくにふくのみこと)、素盞鳴命(すさのおのみこと)。

彦国牽命(ひこくにふくのみこと)は、丸邇(わに)氏の祖。

 

 

本殿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野中神社が鎮座されている場所には、かつて「野中山満願寺」というお寺があり、江戸時代には満願寺の鎮守として古墳上に鎮座し、当地の産土神として牛頭天王を祀っていたようです。

 

古墳山頂から下りてくると、かつて満願寺にあったのであろう薬師堂などがありました。

 

 

 

 

瑠璃殿(薬師堂)

 

かつてあった満願寺は奈良時代の創建で、明治初期の廃仏毀釈により、廃寺となったようです。

 

 

野中宮山児童公園の桜がとても綺麗でした。

 

現在、野中宮山古墳の周濠は三分の1程を残すのみで、埋め立てられた部分は児童公園や畑になっています。

 

 

 

お濠周辺では、カモが日向ぼっこ中♪

亀も上がってきました(笑))

 

 

動画

 

 

(2022年4月撮影)

 

 

アクセス

 

【所在地】大阪府藤井寺市野中2-5

【御朱印】未確認。境内無人。

【交通アクセス】近鉄南大阪線・古市駅より北西へ約1.3km徒歩約20分。

【駐車場】なし。国道170号(大阪外環状線)野中跨道橋下に有料駐車場あり。徒歩5分。

 

 

 

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