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醍醐寺(だいごじ)は、京都府京都市伏見区醍醐東大路町にある仏教寺院です。
真言宗醍醐派総本山で、山号は醍醐山(深雪山)。
弘法大師の実弟・真雅僧正の弟子である理源大師聖宝(りげんだいししょうぼう)により、貞観16年(874)開創されました。
豊臣秀吉が「醍醐の花見」をした地として有名であり、桜の名所としても知られています。
では、桜が咲き誇る醍醐寺へとご案内しましょう。
醍醐寺へは、随心院から歩いて行けるようでしたので、歩いて向かいました。
小野小町ゆかりの化粧橋を渡って歩きます。
途中、「弘法大師独鈷水」を発見!!
「弘法大師独鈷水」とは、弘法大師が密教の法具である独鈷で地面をついたところ、水が涌き出たという伝承をもつ井戸で、右手の階段を上って行った所にあるようです。
醍醐三水の一つで、かつてはこの水が旅人の喉をうるおしていたのでしょう。
現在は、大きな杉の根元に幅約40cm、奥行き約60cmの穴の中に湧き水が溜まっていて、飲用などには利用できないようです。
写真の石碑は大正2年の建立。
随心院を出て、歩く事約15分くらいかな?
醍醐寺に到着です。
総門
お花見には早いかな?・・っと思いましたが、桜咲いてますね~♪
ワクワクしてきましたよ!
醍醐寺は大きく分けますと、三宝院・伽藍・霊宝館の3つのエリアからなります。
まずは、三宝院からご案内しましょう。
拝観料を納め、中に入りますと、大きな枝垂桜が迎えてくれました。
こんなに迫力のある枝垂桜を見たのは初めてでして、空から桜が降ってくるようで圧倒されました。
大玄関から入り、表書院と庭園を拝観します。
唐門(国宝)
朝廷からの使者を迎える時だけに扉を開いたとされる勅使門です。
庭園は、「醍醐の花見」の際、豊臣秀吉自らが基本設計したもので、国の特別史跡・特別名勝に指定されています。
赤〇は、幹の太い立派な五葉松が島全体を覆っている部分が亀の甲羅のように見えるので、「亀島」呼ばれています。この松は樹齢六百年以上だとか。よく見ると亀に見えますね。
黄〇は、鶴島です。この松は五葉松で、向かって左側の石橋が鶴の首にあたり、今にも鶴が飛び立とうとしている「躍動感」を表しているそうです。う~ん。。。どうでしょう?見えます?
素晴らしい庭園にしばしうっとりです。
中央に、目立つ石があるのが見えますでしょうか?
ズームしてみましょう!
この石は、「藤戸石」と言って、阿弥陀三尊を表しています。
源平藤戸合戦(1184年)に題材をとった能「藤戸」に由来する名石で、かつては、室町後期に実権を握っていた細川管領邸から織田信長が奪い、足利義昭のために建てた二条城へ運ばれ、そして豊臣秀吉が聚楽第へ運び、その後、醍醐の花見の際に三宝院の庭園に運ばれました。
歴代の武将に引き継がれたことから「天下の名石」と言われています。
三段の滝
訪れた日は、ラッキーなことに特別拝観(別途拝観料500円)がされている日でした。
普段は見ることのできない、本堂(弥勒堂)・奥宸殿を拝観する事ができました。
本堂(重文)
御本尊が快慶作の弥勒菩薩であるため、別名「弥勒堂」といわれています。
脇仏として向かって右に宗祖弘法大師、左に開祖理源大師が安置されています。
本堂の裏に護摩壇があり、「護摩堂」とも呼ばれています。
松月亭
奥宸殿の東北側にある茶室・松月亭。
この茶室は、江戸末期に作られたとされ、四畳半で、東に丸窓が有るのが特徴です。
南側に竹の縁、躙り口があり、屋根は切妻柿葦の造りです。
空から降って来そうな枝垂桜や美しいお庭に書院の襖絵など、とても素敵な三宝院でした。
三宝院を出て、伽藍エリアへと進みます。
ちょっと「五平餅」を食べて休憩♪
醍醐寺② 堂宇が立ち並ぶ下醍醐の伽藍へ続きます。
【所在地】京都府京都市伏見区醍醐醍醐東大路町22
【御朱印】あり
【駐車場】あり
【札所】真言宗十八本山第十二番・近畿三十六不動尊第二十三番(上醍醐)・西国三十三所第十一番(上醍醐)・西国薬師四十九霊場第三十九番・役行者霊跡札所。
【拝観料(三宝院・霊宝館・伽藍)】通常期は大人800円、中高生600円、小学生以下無料。春・秋期間は大人1500円、中高生1000円、小学生以下無料。
拝観料詳細
【アクセス】京都市営地下鉄東西線「醍醐駅」下車 徒歩約10分
●三宝院特別拝観
2018年3月24日(土)~5月6日(日)
【時間】 午前9時~午後4時(受付終了は午後3時30分)
【拝観料】 500円(通常の3か所拝観料は別途必要)
醍醐寺公式サイト