鵲森宮(かささぎもりのみや)は、大阪市中央区森ノ宮中央に鎮座しています。
通称、森之宮神社(もりのみやじんじゃ)と呼ばれていて、周辺の地名である「森之宮」や「森ノ宮」の由来となっています。
社伝によりますと、崇峻天皇2年(589年)、聖徳太子の創建と伝えられ、大変歴史ある古社です。
鵲森宮の近くには大坂城があり、観光地として大変賑わっていますが、境内に一歩足を踏み入れますと、とても静かな世界が広がっていました。
それでは、鵲森宮へと参りましょう。
境内
御祭神は、用明天皇・穴穂部間人皇后・聖徳太子。
病気平癒(癌)・芸能上達・勝負事に霊験あらたか。
物部守屋との戦いに戦勝した聖徳太子が両親を祀るために創建したと伝えられています。
難波の杜といわれていた推古天皇の時に、新羅から帰国した使者の吉士盤金(きしのいわかね)が2羽の鵲を献上。
この森で飼ったことから「かささぎの森」と呼ばれるようになり、宮の名になったとされています。
このお話は「日本書記」にも記されています。
手水舎
拝殿
狛犬の台座には太平洋戦争中に行われたアメリカ軍の戦闘機による機銃掃射の痕跡が多く残っています。
五幸稲荷社
五幸稲荷社は、火難・水難・盗難・飢餓・産難を除く、宇賀御魂命を祀る日本唯一の稲荷社です。
平成の遷座で猿田彦命、大己貴命、熊鷹大明神、烏丸明神、天神、八幡大明神、忌部社(手置帆負命・彦狭知命)、真目宮(布留魂命)等を合祀してあります。
鵲森宮には巨大な松があったようですが、明治18年大阪を襲った巨大台風で淀川の堤が切れ、水に浸かり枯れてしまいました。
この絵は、石山本願寺の法主「蓮如上人」がたまたま来られた時、絵師によって描かれた「浪速百景」
境内には大伴家持の歌碑
「鵲の 渡せる橋におく霜の しろきを見れば 夜ぞ更けにける」
百人一首でもよく知られるこの歌は、家持が難波宮において防人の整理をしていた際に詠まれたものだそう。
奥社
鵲森宮には奥社があります。
本殿背後のビルの屋上に鎮座する奥社。
御祭神は天照大神、月読命、素盞嗚命
訪れる際は、神社の方にお声をかけてからご参拝下さい。
御朱印
特別花御朱印
「大阪メトロで行く六十六社花御朱印巡り」のご縁で参拝に上がらせて頂き、特別花御朱印を拝受。
カササギの印がいいですね!
アクセス
【所在地】大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1丁目14-4
【交通アクセス】JR大阪環状線、大阪メトロ中央線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線『森ノ宮』駅下車徒歩1分
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