弘仁寺(奈良市) 秘仏本尊・虚空蔵菩薩像に会いに行ってきました【御朱印】

弘仁寺(こうにんじ)は、奈良県奈良市虚空蔵町にある高野山真言宗のお寺です。

山号は虚空蔵山。

御本尊は無限の知恵と慈悲を持つ虚空蔵菩薩で、13歳の子に知恵を授けてもらう「十三詣り」が有名なお寺です。

かつては、虚空蔵山寺(こくぞうさんじ)と呼ばれていた弘仁寺には、嵯峨天皇と弘法大師の創建にまつわる伝説が残されています。

丁度、秋の「秘宝・秘仏特別開帳」の期間に訪れることができました。

本堂で拝ませて頂いた秘仏の虚空蔵菩薩像はとても素晴らしかったです。

それでは、弘仁寺へと参りましょう。

 

 

弘仁寺の駐車場横に、三日大仏がおられました。

別名「藁大仏=笑大仏~高樋の大仏」とも言うそうです♪

 

「平均年齢74のおっさん達で3日間延べ20人14時間で完成させました」と書いてあります。

笑大仏のお姿に思わずほっこり♪

 

 

境内

 

参道をテクテク♪

 

 

約5分程歩くと、山門が見えてきました。

 

 

とてもいい感じのお寺です!

 

 

訪れたのは11月中旬、紅葉が始まっていました♪

 

 

山門前には「山の辺の道」の案内版

弘仁寺は山の辺の道沿いにあるみたいですね。

この石段を下って行くと、「奥の院」へ行くことができたようです。

「奥の院」には、弘法大師が三鈷杵で掘られたと伝わっている閼伽井戸があるそう。

リサーチ不足で行かなかった・・残念・・・。

 

 

本堂

立派な本堂のお姿に感動!

ネットでは何度か見ていたのですが実際に行ってみると、その迫力にビックリ!

これは、、来てよかった~(笑)

 

弘仁寺の創建については、弘仁6年(815年)に嵯峨天皇の勅願により小野篁が創建したという説と、この地に明星が隕ちたことから、弘法大師空海が神聖な土地としてこの地に寺を建立したという説があるようです。

 

頂いたパンフレットによりますと、

 

大和(奈良県)地方の歴史や旧跡を記してある「大和志料」という本には、もと東大寺にあって、いまは行方知れない弘仁寺のことを記した一通の古記録をのせている。

これには延喜19年(919)の年号があり、弘法大師が大同2年(807)に明星の落ちるのを見てこの寺を建立したと伝え、金色の虚空蔵菩薩を安置した小堂と宝物、それに広大な寺地を領したことが記録に残されている。これが歴史の史料にでてくる弘仁寺の最も古い記録である。

と書かれています。

 

嵯峨天皇勅願により小野篁が創建したのか、はたまた、明星が隕ちたことから弘法大師が創建したのかは詳らかではありませんが、いずれにせよ、すごい歴史のあるお寺であることは確かです。

 

 

本堂で弘法大師が安置したと伝わる、秘仏である虚空蔵菩薩像を拝観させて頂きました。

かつては金色に輝いていたと伝わる虚空蔵菩薩像。

お厨子の中は暗くて良く見えなかったのですが、懐中電灯をお借りしまして、じっくりと拝観させて頂きました。

時代の経過と共に、金色に輝く・・ということはなかったのですが、虚空蔵菩薩像のお姿はとても優しく美しかったです。

そして、もう一つ、普段は公開されていない大変貴重な「唐草文三足双耳香炉(からくさもんみつあしそうじこうろ・奈良市指定文化財)」も拝観させて頂きました。

 

 

 

弘仁寺といえば、十三詣りで有名なお寺ですが、もうひとつ有名なのが、算額を掲げられているお寺であるということ。

 

本堂正面に掲げられている算額

 

算額(さんがく)とは、江戸時代、額や絵馬に和算の問題や解法を記して、神社や仏閣に奉納したもののことで、「天地明察(2012年映画化)」にも出てきますね。

 

弘仁寺の本尊である虚空蔵菩薩が、智恵や知識、記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰されていたから、算額が奉納されたのかな?

 

本堂の正面から左の裏側にある算額

弘仁寺には2つの算額があり、いずれも奈良市指定有形民俗文化財に指定されています。

 

 

本堂と明星堂

 

 

明星堂

創立は弘仁5年(814)、この地に明星が隕ちたことから、一堂を建立したと伝えられています。

寛永6年(1629)修築、天保6年(1835)瓦葺に改修。

お堂の中には大日如来像(運慶作)、不動明王像、役行者像が安置されています。

中はとても暗く、目を凝らして見るも・・よく見えない(;'∀')

 

びんずる尊者

 

 

明星堂の横に石段があり、上がってみました。

 

宦国大明神

 

十三塔

 

鐘堂

梵鐘には寛永11年(1633)の銘あり。

 

 

弘仁寺は東大寺の末寺で(現在は真言宗)、東大寺図書館には鎌倉時代末頃のものと思われる「虚空蔵絵図」が残されています。

その絵図面は、中世の弘仁寺の姿をあざやかに伝えてくれる貴重な史料となっているのですが、その中に鎮守三社(大国主・事代主・滝蔵明神)が描かれています。

 

現在も本堂の西側に鎮座している鎮守三社。

この場所は何ともいえない空気が漂っていて、足を踏み入れるのも少し躊躇してしまうような厳かな雰囲気がありました。

 

 

庫裡の前にはヘビに見えるオブジェが(笑))

 

 

御朱印

 

 

 

アクセス

 

【所在地】奈良県奈良市虚空蔵町46番地

【入山・拝観時間】9:00 ~ 17:00

【入山料】200円

【拝観料】400円

【交通アクセス】・奈良交通バス「下山駅」下車、下山駅より、コミュニティーバス「高樋町」下車徒歩約5分。

弘仁寺ホームページ

 

 

 

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