大阪市北区にある国分寺(こくぶんじ)は、古くから地域の信仰を集めてきた由緒あるお寺です。

創建は斉明天皇の時代にまでさかのぼり、聖武天皇の詔により「摂津国分寺」として栄えた歴史を持ちます。

そんな国分寺を、今回は「OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡り」の一環として再び訪れました。

花をテーマにした御朱印は、手にした瞬間に心がふわりと華やぐようで、御朱印帳を開くたびに旅の記憶がよみがえります。

同じお寺でも、御朱印を通じて出会える魅力は新鮮で、参拝の時間がより豊かに感じられました。

この記事では、国分寺でいただいた花御朱印、そして参拝時の雰囲気をお伝えしていきます。

 

 

 

国分寺の歴史と由緒

 

大阪市北区にある国分寺は、真言宗国分寺派の大本山として知られる由緒あるお寺です。

創建は斉明天皇の時代にまでさかのぼり、聖武天皇の詔によって摂津国分寺に定められました。

その後、戦乱や災害で焼失と再建を繰り返しながらも、江戸時代に復興され、今も地域の人々に親しまれています。

都会の中にありながら、境内に立つと静けさが広がり、歴史の重みを感じられる場所です。

 

🏯 国分寺の歴史豆知識

国分寺の歩みを少し詳しく辿ってみると、長い歴史の中で幾度も試練を乗り越えてきたことがわかります。

 

・斉明天皇の時代(655年頃)
法相宗の祖・道昭が、孝徳天皇の菩提を弔うために「長柄寺」を建立したのが始まりと伝えられています。

 

・聖武天皇の詔(741年)
全国に国分寺が建てられることとなり、長柄寺は「摂津国分寺」に定められました。国家鎮護の祈りを担う大切な寺院となります。

 

・大坂夏の陣(1615年)
戦火により堂宇は焼失。長い歴史の中で大きな転機を迎えます。

 

・享保年間(1718年)
中興の祖・快円律師によって復興。再び地域の信仰を集める場となりました。

 

・近代の試練(昭和期)
室戸台風や大阪大空襲で甚大な被害を受けましたが、戦後に再建が進められ、1965年には「昭和金堂」が完成。現在の姿へとつながっています。

 

こうして見てみると、国分寺は焼失と再建を繰り返しながらも、人々の祈りとともに歩み続けてきたお寺であることがわかります。

境内に漂う静けさの奥には、こうした歴史の重みが息づいているのです。

 

 

六十六花御朱印めぐりで国分寺を再訪

 

今回の参拝は、「OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡り」の一環として国分寺を訪れました。

以前の記事では境内や歴史を中心にご紹介しましたが、御朱印をいただく目的で再び足を運ぶと、同じお寺でも新しい表情に出会えるのが不思議です。

花御朱印は、花をテーマにした特別な御朱印で、巡礼の旅に彩りを添えてくれます。

御朱印帳を開くたびに、そのときの参拝の空気や気持ちがよみがえり、旅の記録が一層豊かに感じられます。

国分寺の静かな境内で御朱印をいただく時間は、日常から少し離れて心を整えるひとときとなりました。

御朱印を通じて、歴史あるお寺との新しいご縁をいただいたように思います。

 

以前訪れた際の記事では、境内や歴史についても詳しくご紹介しています。あわせてご覧いただくと、国分寺の魅力をより深く感じていただけると思います。

 

 

境内の雰囲気と参拝のひととき

 

国分寺の境内に足を踏み入れると、都会の喧騒から少し離れたような静けさが広がります。

 

参拝前には、境内の手水舎で心身を清めます。お花が浮かべられていて、気持ちが自然と整っていく瞬間です。

お花が浮かべられた手水舎

参拝前に心身を清める手水舎。水音が境内にやさしく響きます。

 

 

そして、祈りの中心となる本堂へ。

薬師如来さまに手を合わせると、長い歴史の祈りが今も息づいていることを感じ、心が穏やかになりました。

国分寺の本堂

歴史を感じさせる本堂。薬師如来さまに手を合わせると、自然と心が穏やかになります。

 

境内を散策すると、さまざまな祈りの象徴に出会えます。

 

仏足石

仏さまの足跡を刻んだ仏足石。静かに手を合わせると、仏の教えに触れるようなひとときです。

本堂前にある仏足石

仏さまの足跡を刻んだ仏足石。静かに手を合わせると、仏の教えに触れるようなひとときです。

 

 

みのり不動尊

力強いお姿の「みのり不動尊」。参拝すると心に勇気と安らぎをいただけます。

力強いお姿の「みのり不動尊」。

力強いお姿の「みのり不動尊」。参拝すると心に勇気と安らぎをいただけます。

 

 

奉納地藏菩薩

やさしい表情の奉納地藏菩薩。訪れる人々の願いを静かに受け止めてくださいます。

やさしい表情の奉納地藏菩薩。

やさしい表情の奉納地藏菩薩。訪れる人々の願いを静かに受け止めてくださいます。

 

こうして境内を歩く時間は、御朱印をいただく旅の途中に立ち寄ったとは思えないほど心を整えてくれました。

国分寺は、御朱印だけでなく、参拝そのものが心に残る体験となる場所です。

 

 

国分寺でいただいた六十六花御朱印

 

国分寺でいただいた「OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡り」の一枚。

御朱印帳を開くたびに心がふわりと華やぎます。

花御朱印と一緒に写っているのは不動明王のおみくじ。

中におみくじが入っていて、引いたおみくじは「大吉」でした!

 

花御朱印と不動明王のおみくじ。

六十六花御朱印巡りで拝受した花御朱印と不動明王のおみくじ。

 

 

アクセス

 

【所在地】大阪府大阪市北区国分寺1丁目6-18

【拝観・参拝時間】9:00 〜 17:00

【拝観料】無料

【札所等】摂津国八十八箇所第9番・近畿三十六不動尊霊場第7番・西国薬師四十九霊場第17番・おおさか十三仏霊場第9番

【駐車場】なし

【交通アクセス】大阪メトロ谷町線・堺筋線/阪急千里線「天神橋筋六丁目」駅2番出口から北東へ徒歩3分。

摂津国分寺公式サイト

 

 

 

まとめ|御朱印を通じて出会う国分寺の新しい表情

 

大阪市北区にある国分寺は、長い歴史を持ちながらも、訪れるたびに新しい魅力を見せてくれるお寺です。

今回の「OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡り」では、花をテーマにした御朱印をいただき、御朱印帳に彩りが加わると同時に、参拝そのものが心に残る体験となりました。

同じお寺でも、御朱印を通じて出会える表情はさまざま。

再訪することで、歴史の重みと新しいご縁の両方を感じられるのが御朱印めぐりの魅力だと思います。

これからも巡礼の旅を続けながら、御朱印を通じて出会うご縁を大切にしていきたいです。

 

 

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