大鳥羽衣濱神社(高石市) 羽衣伝説と共に砂丘遺跡に鎮座する歴史ある古社【御朱印】

大鳥羽衣濱神社(おおとりはごろもはまじんじゃ)は、大阪府高石市羽衣に鎮座する式内社です。

堺市西区鳳北町に鎮座する「大鳥大社」の境外摂社で、井戸之森大明神とも呼ばれています。

「大鳥五社明神」の一社で、他の四社は大鳥大社・大鳥美波比神社・大鳥北浜神社・大鳥井瀬神社。

 

神社一帯は、古代人の集落跡「羽衣砂丘遺跡」でもあります。

境内には砂浜であった名残を感じる白砂があり、かつてあった「高師の浜」に思いを馳せることができます。

また、天女が舞い降りたという「羽衣伝説」があり、このストーリーは多くの人々に愛されています。

それでは、潮の香りが漂ってきそうな大鳥羽衣濱神社へと参りましょう。

 

 

境内

 

羽衣浜神社は古くは大鳥浜神社と呼ばれていました。

神社一帯は、古代人の集落跡「羽衣砂丘遺跡」でした。

 

古墳時代後期~奈良時代(6~8世紀)にかけての人々の生活がわかる土器・須恵器(すえき)をはじめ、漁業に使った網の錘(おもり)・飯蛸壺(いいたこつぼ)などが出土しています。
そしてその当時の人々が食用したアカ貝、アサリ、サザエなどの貝殻、真鯛の頭骨も出土しました。

 

歌川広重による六十余州名所図会より 「和泉高師の浜」

「高師の浜」には神社も描かれています。

神社周辺はこんな風景だったのですね。

 

 

一の鳥居をくぐって♪

 

 

参道

 

 

コデマリが綺麗に咲いていました♪

 

 

参道を彩るツツジも満開です。

 

 

御由緒

御祭神は両道入姫皇女(ふたじいりひめのみこと)。

両道入姫皇女は垂仁天皇の皇女。

日本武尊の妃であり、仲哀天皇の母です。

由緒には文武天皇の御代にして慶雲三年に鎮座されたと記されています。
1300年以上の歴史ある古社です。

 

 

二の鳥居

 

 

手水舎

 

手水舎には「御霊泉」の文字

手水舎の井戸水は古来霊泉として尊ばれました。

 

 

ユリの花に心が和みます♪

 

 

拝殿

 

 

拝殿の横には樹齢600年以上の御神木が!

 

この御神木の下に立つと、心地良い風が吹いて、とても気持ち良かったです。

 

 

本殿

 

 

井戸守稲荷社

御祭神は井戸守稲荷大明神。

 

 

金刀比羅宮

御祭神は大物主神。

 

金刀比羅宮の社はなく、燈籠がご神体のようです。

燈籠は文化年間のもの。

 

 

羽衣砂丘遺跡

この辺りも風光明媚な浜辺だったのでしょう♪

白砂があり、歩くと「きゅっ♪きゅっ♪」と砂浜を感じる事ができます。

 

 

なぜかタヌキさん(笑)

 

 

八重桜がとても綺麗に咲いていました。

 

 

羽衣伝説

 

大鳥羽衣濱神社には「羽衣伝説」があるのでご紹介します。

この伝説は、日本各地に存在する説話の一つで、多くは地域に根差したものとされています。

 

昔、天女が浜寺の松林の美しさに感銘を受け、地上に降り立ちました。

彼女は羽衣を松に掛けて海で遊んでいましたが、漁師によって羽衣を隠されてしまい、天に帰れなくなってしまいました。

この後、様々な羽衣伝説のストーリー展開があるようです。

1、漁師は舞を見せてもらうことと引き換えに、すぐに羽衣を返し、天女は美しい舞で宝を降らせる。

2、羽衣を隠した漁師は天女と結婚し、天女は地上で幸せに暮らす。

 

羽衣伝説は、天女の美しさや力強さ、そして男性性と女性性の対比を通じて、人々に感銘を与えてきました。

今もなお、この伝説は多くの人々に愛されています。

羽衣伝説が生まれる程に、大鳥羽衣濱神社が鎮座する浜は美しかったのですね。

 

 

御朱印

 

 

 

参拝動画

 

(記事内容と参拝動画の日時は異なります。)

 

 

アクセス

 

【所在地】大阪府高石市羽衣5丁目2-6

【お手洗い】あり。

【駐車場】あり(向かって左側の鳥居から入ると奥に駐車スペースがあります)。

【交通アクセス】・南海高師浜線伽羅橋(きゃらばし)駅から徒歩約5分・南海本線羽衣駅から徒歩約10分・阪和線東羽衣駅から徒歩約15分。

 

大鳥羽衣濱神社公式サイト

 

 

 

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