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大鳥大社(おおとりたいしゃ)は、大阪府堺市西区鳳北町にある神社です。
和泉国大鳥郡の式内社(名神大社)で、和泉国一宮。
御祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)、大鳥連祖神(おおとりむらじのみおやのかみ)。
境内は日本武尊の御霊である白鳥が飛来して、この地に留まると一夜にして種々の樹々が生い茂ったと伝えられことから千種の森(ちぐさのもり)と呼ばれています。
鬱蒼とした境内は一万五千余坪あり、とても清々しい空気が流れていました。
それでは、大鳥大社へと参りましょう。
境内に入るとなんとも賑やか!
訪れた日は「二の日朝市」が催されていて、たくさんの出店が出ていました。
ご由緒とご利益
大鳥大社は延長5年(西暦927年)に完成した延喜式神名帳所載の、霊験特に著しいと言われる名神大社であり、和泉国の一ノ宮です。
ご利益は勝運、商売繁盛、交通安全。
境内
まずは境内図でご案内♪
赤〇印が拝殿と御本殿がある場所です。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)御神像
日本武尊の白鳥伝説って?
ご祭神日本武尊(やまとたけるのみこと)は日本書紀や古事記に登場する伝説の人物で第十二代景行天皇の第二皇子です。
その武勇は広く知られていますが、古事記、日本書紀によるとヤマト王権に抵抗する九州南部の熊襲(くまそ)を平定し、帰途も従わぬ者たちを征伐しながら出雲の国をも平定しました。
そして、宮へ帰ると休む間もなく東国の平定を命ぜられたので直ぐに赴き、様々な災難に遭いながら何とか帰途つきます。
その途中に伊吹山の荒ぶる神を倒すために山に入ったところ神の祟りに遭い病となってしまいました。
病身のまま大和を目指したのですが、都にたどり着くことができず伊勢国能褒野(のぼの)にて身罷りました。
そこに陵を造り皆が嘆き悲しんでいると、日本武尊の御霊が白鳥となり陵から飛び立ったのです。
最初に舞い降りたのは大和の琴弾原(ことひきのはら)、再び舞い上がり次に降り立ったのが河内国の古市、その後は社伝によると再び天空高く舞い上がり当所に降り立ちました。
そこに社を建てお祀りしたのが当社の起源であり今から約1900年前の話であります。
(大鳥大社公式サイトより引用)
手水舎
手水舎で清め、拝殿へと向かいます。
拝殿・本殿
拝殿
本殿
本殿は大鳥造と言い、神社建築史上一種の様式を保っています。
残念ながら訪れた日は修復中でした。
構造は出雲の大社造に酷似して、切妻造、妻入りで出雲大社に次ぐ古い形式を今日に伝えています。
オガタマノキ
拝殿前の階段手前には、オガタマノキが対であります。(写真赤矢印)
招霊木とも書き、神社とは大変縁のある木で榊のない所では代わりにこの木が使われ、神域の植栽にも使われます。
このオガタマノキの手前には、八角形の柱を使った珍しい鳥居がありましたが、残念ながら平成30年9月の台風21号の被害により倒壊してしまったようです。
ここ(赤マル印)に八角鳥居があったのですね(´;ω;`)ウッ…
摂末社
摂社:大鳥美波比神社(おおとりみはひじんじゃ)
ご祭神:天照大神、
相殿:菅原道真公
末社:四社合祀殿
ご祭神:火鎮大神・宗像大神・稲荷大神・織姫大神
猫が気持ちよさそうに日向ぼっこしてました♪
祓所
平清盛歌碑
平治元年、平清盛、重盛親子が熊野参詣の途中、都にて兵乱があるとの急報を聞いて都に変える途中、大鳥大社に参拝し、戦勝を祈願し、和歌を献じました。
大略:蚕がかえって蛾になって飛びたてるように、我々も今から京に戻り武功を立てるのでどうか平氏一族を見守り育ててください大鳥の神よ
同時に清盛は愛馬の「飛鹿毛」を奉納しました。それを模した神馬像もあるようです。
境内にあった神馬像のことかな?
神馬には日本武尊が白鳥になってこの地に舞い降りたと伝えられる白鳥のしるしが♪
御朱印
御朱印にも白鳥の金印が輝いています。
大鳥大社のだんじり祭り
大鳥大社周辺で行われるだんじり祭りは有名です。
鳳のだんじり祭りは、約400年前から行われていると言われています。
【所在地】大阪府堺市西区鳳北町1-1-2
【御朱印】あり。
【駐車場】あり。
【アクセス】・西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線 鳳駅 (小栗街道を北上、徒歩約5分)・南海電気鉄道(南海電車)南海本線 浜寺公園駅 (徒歩約15分)・阪堺電気軌道(阪堺電車)阪堺線 浜寺駅前停留場 (徒歩約15分)。