洞泉寺(奈良) 快慶作と伝わる美しい阿弥陀如来像【御朱印】

洞泉寺(とうせんじ)は奈良県大和郡山市にある浄土宗の寺院です。

郡山城主であった豊臣秀長によって建立されました。

ご本尊は「木造阿弥陀如来及両脇侍立像」で、鎌倉時代の慶派仏師、快慶の作と伝わります。

それでは、洞泉寺へと参りましょう。

入るのに少し躊躇してしまいそうな大きな鉄製の通用門から入りますと、山門が迎えてくれました。

 

 

境内

 

山門

 

外からは想像もできなかった広い境内にビックリです。

 

本堂

 

御本尊は木造阿弥陀如来及両脇侍立像(重文)。

鎌倉時代の仏師快慶の作と伝わっています。

 

また、こちらには五劫思惟阿弥陀如来もいらっしゃるとか。

そう、、、アフロヘアの阿弥陀さまです♪

 

本堂を拝観するには、事前に予約が必要とのこと。

私は予約をしていなかったので、外から手を合わさせて頂きました。

木造阿弥陀如来及両脇侍立像の美しいお姿はコチラからどうぞ♪

 

 

光明皇后勅願 垢かき湯舟地蔵尊

 

 

お堂の中には、「垢かき地蔵さま」がいらっしゃいました。

こちらのお地蔵さまは、民衆の病気平癒のために光明皇后が彫ったと伝わる石地蔵です。

この石地蔵さまに関しては、不思議なお話が伝わっていますのでご紹介しましょう。

 

 

天正(380年ほど昔)のころ、郡山城内の大書院の西庭に、ひとつのくつぬぎ石(戸口や縁側の上り口などに置いた石)があった。

 

ある夜、郡山城主・豊臣秀長と洞泉寺の開祖・宝誉上人(ほうよしょうにん)は、このくつぬぎ石を洞泉寺へ移すよう命じる同じ夢をみた。

 

二人はさっそくその庭へ行き、石をひっくり返すと、地蔵さんであったので、急いで洞泉寺へ移したという。

 

またこの寺の地蔵堂の外にある大きな石風呂は、その時地蔵さんと一緒に移されたものといわれており、この石風呂の前の方に地蔵さんを立たせ、頭から湯(閼伽(あか))をかけて湯舟に使ったと伝えられている。

 

閼伽とは仏に供える水のことであり、そこで閼伽かけ地蔵といわれている。

この地蔵さんは今も洞泉寺の本堂の向かいにある小さなお堂にまつられている。

 

泉屋のサイトより

 

 

このお話に出てくる大きな石風呂は、本堂横辺りの中庭にあります。

残念ながら外から見ることはできません(´;ω;`)ウッ…

庫裡にて御朱印を頂く為に少し待たせて頂いた際に、遠くからですが拝見する事ができました。

とても大きな石風呂でビックリです!

『ふるさと郡山歴史事典』(大和郡山市1987)によりますと、石風呂の大きさは全長2.55m、幅1.32m、高さ0.85mで、内側の一隅に水落しの穴があり、内側の四方に、薬師・宝生・弥陀・不空成就の四仏の梵字が刻まれているようです。

 

 

源九郎天仮本殿

宝譽上人(ほうよしょうにん)が自ら刻んだと伝えられている、源九郎茶枳尼天が安置されているようです。

 

 

 

御朱印

 

 

 

アクセス

 

【所在地】奈良県大和郡山市洞泉寺町15

【電話】0743-52-2893

【御朱印】あり。300円。

【駐車場】あり。

【交通アクセス】近鉄郡山駅下車 徒歩10分程。

※境内自由。本堂拝観は要予約。

 

 

 

洞泉寺遊郭

 

洞泉寺がある洞泉寺町は大和郡山市の東岡町・奈良市の木辻町とともに奈良の三大遊郭に数えられていました。

 

洞泉寺近くには、木造3階建ての旧遊郭の建物が現在も残されています。

 

 

こちらは遊郭を営んでいた旧川本家で、現在は町家物語館として開放されています。

 

外から見えるハート型の窓がかわいいです。

猪目窓(いのめまど)と言って、魔除け、火除けの意味があるそうですよ。

 

運営されているボランティアの方に中を案内して頂きました。

 

こちらで働く方達は、みなさん部屋持ちであったそうです。

 

解放感のある中庭も素敵でした。

 

格子の古い家並みが続く洞泉寺町。

趣きのある細い路地を散策するのも楽しいです。

 

町家物語館

【所在地】奈良県大和郡山市洞泉寺町10

【電話】0743-52-8008

【開館時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)

【休館日】月曜日・祝日の翌日・年末年始

【入場料】無料

【アクセス】近鉄郡山駅・JR郡山駅徒歩8分

【駐車場】なし

 

 

 

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