成相寺 絶景かな!弁天山展望台から天橋立が一望!【御朱印】

成相寺(なりあいじ)は、京都府宮津市にある寺院です。

山号は成相山。

日本三景のひとつ天橋立を眼下に望む景勝地にあり、成相山の中腹に立っています。

寺伝によりますと、704年(慶雲元年)、文武天皇の勅願により真応上人によって開山されました。

成相寺には「撞かずの鐘」や「真向の龍」、「底なし池」など多くの伝説が残されています。

今回は西国巡礼バスツアーでお参りに行ってきました。

それでは、成相寺へと参りましょう。

御本尊は聖観世音菩薩(秘仏)。

お参りすれば身も心も美しくなる「美人観音」とも、また「身代わり観音」とも呼ばれています。

絶世の美女であったと言われている小野小町も信仰されていたそうです。
 
 

成相寺縁起

 

一人の僧が雪深い山の草庵に篭って修業中、深雪の為、里人の来住もなく食糧も絶え何一つ食べる物もなくなり、餓死寸前となりました。

死を予感した僧は「今日一日生きる食物をお恵み下さい」と本尊に祈りました。

すると夢ともうつつとも判らぬ中で堂の外に傷ついた鹿が倒れているのに気付きました。

僧として肉食の禁戒を破る事に思い悩んだが命に変えられず、決心して鹿の腿をそいで鍋に入れて煮て食べました。

やがて雪も消え、里人達が登って来て堂内を見ると、本尊の腿が切り取られ鍋の中に木屑が散っていました。

それを知らされた僧は観音様が身代リとなって助けてくれた事を悟り、木屑を拾って腿につけると元の通りになりました。

此れよりこの寺を願う事成り合う寺、成合(相)寺と名付けました。

(成相寺パンフレットより)

 

 

境内

 

まずは、境内図のご紹介♪


バスは赤〇印の第二駐車場へ♪

 

駐車場から歩いて出てきたのがココ。

下を見れば、、かなりショートカットしたようです(-_-;)

 

 

一願一言地蔵

 

まず最初に出会ったのが、一願一言地蔵さま。

この地蔵さんは約620年前に創られた大変古いお地蔵さんで、ひとつ願いを一言でお願いすれば、どんな事でも必ず叶えて下さると伝えられる大変あらたかな地蔵さんです。
安楽ポックリ往生も叶えられると伝承されています。

 

一願一言地蔵の後ろにあるのが「西国巡礼堂」です。

この堂には三十三霊場の各御本尊が安置されていて、このお堂へ参拝されると三十三霊場巡礼と同様の功徳ご利益があると言われています。

 

ここから石段を上がって本堂へ向かいます。

 

石段を上がりきった足元には仏足跡が♪

 

 

本堂

 

もともと本堂は現在より山の上に建てられていましたが、山崩れのため現在地へ移転されました。

現本堂は安永3年(1774年)の建築で、古式に則り5間4方の入母屋造、正面を千鳥破風、軒唐破風で飾っていて、堂内のお厨子に安置された本尊の木造聖観世音菩薩は平安期のものです。

 

 

真向の龍

 
本堂は撮影禁止ですが、この「真向の龍」のみ撮影可能です。

「真向の龍」は飛騨の伝統的な彫刻職人・左甚五郎作と伝わる作品です。

この作品は珍しく正面を向いていて、右から見ても左から見ても自分の方を見ているように見えることから「真向の龍」と言われています。

この作品を製作するにあたり、左甚五郎の面白いお話が残されていますのでご紹介したいと思います。

 

江戸時代、雨乞いのため、龍の彫刻を成相寺に奉納することになり、折しも宮津に滞在していた甚五郎に製作の依頼が舞い込みました。

しかし、見たことのない龍の彫刻など彫れるのかと途方に暮れてしまいます。

そんな中、ある夜、夢の中で甚五郎は、龍の住処を教えられ、早速、夢で教えられた場所、成相のとある滝壺へ降り立ち、観音堂に向かい祈ること三日。

ついに滝壺から龍が姿を現し、見る間に天空へと立ち上がり、雲の間に消えて行ったと。

こうして完成したのが「真向きの龍」。

(成相寺パンフレットより)

 

 

撞かずの鐘

 

慶長13年の銘がある梵鐘には悲しいお話が残されていました。

 

この鐘を鋳造するために、付近の村々から寄付を集めたが、府中の邑で一軒だけ金を出せない家があった。

その家の女房は、赤ん坊なら差し出せるのですがと言ったという。

実際に鋳造が始まると、どういうわけか二度続けて失敗し、いよいよ三度目にとりかかったとき、寄付をしなかった家の赤ん坊が、溶けた銅の中に落ちてしまった。

鐘は見事に鋳上がり、鐘楼につるされたが、鐘をつく度に悲しい音が鳴り響き、赤ん坊の泣き声に聞こえるため、寺では、ついにこの鐘をつくのをやめたということである。

(成相寺公式サイトより)

 

 

本堂、撞かずの鐘から弁天山展望台へと歩いて行きます。

 
 

弁天山展望台

 

 

訪れたのは11月初旬。少しずつ紅葉が始まっていました。

バスツアーなのでね♪

みなさんと一緒に弁天山展望台を目指します(笑)

 

弁天山展望台へ向かう途中で見えた五重塔

この池の中に弁天堂があります。

そして、この池にも奇怪な伝説が残されていました。

 

成相寺の本堂の下にある蓮池が底なし池とよばれる。

この池には大蛇が住んでおり、寺の小僧を次々と呑み込んでいった。

かわいそうに思った和尚が、藁で人形を作り、衣を着せて小僧に見せかけ、中には火薬を詰めておいた。

大蛇はそうとは知らずに藁人形を呑み込むと、腹の中で火薬がはじけた。

苦しみながら坂を下りた大蛇は、ふもとの国分寺のつり鐘を頭にかぶり、なお阿蘇海に入ったが、文殊のあたりでついに力尽き、沈んでしまったという。

(成相寺公式サイトより)

 

弁天山展望台より見た天橋立。

絶景です!!

 

展望台には「かわらけ投げ」がありました。

弁天山展望台がある小高い山の名は弁天山。
昔は弁財天様をお祀りしていたので弁天山と言うそうです。

お願い事を書いた「かわらけ」を投げて、遠くまで飛べば飛ぶほどその願いがより良く叶うと言われています。

ご利益は、金運・財運開運、縁結び・恋愛成就、技芸上達、立身出世、学業成就、勝運・武運長久、国家鎮護。

この弁天山で「かわらけ」を投げ、願をかけた後は、池の中央におられる弁天様に願いが叶うようお参りします。
(かわらけ3枚300円。)

 

 

御朱印

 

西国三十三所第二十八番札所 御朱印

 

西国三十三所草創1300年記念特別印

あらゆる願いを叶えてくれるという如意宝珠がデザインされています♪

 

 
【所在地】京都府宮津市成相寺339
【御朱印】あり。
【札所等】西国三十三所第28番。
【駐車場】あり。
【アクセス】公共交通機関で行く場合、船、ケーブルカー、バスの3種の乗り物を乗り継ぎます。
京都丹後鉄道天橋立駅で下車。観光船に乗車し一の宮桟橋に出て、天橋立ケーブルカーまたはリフトで山の中腹にある傘松公園に向かい、そこから本堂の階段手前までは丹後海陸交通の運営する登山バスで行く。山門前でも乗降できます。
 

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