紀州東照宮(きしゅうとうしょうぐう)は、和歌山県和歌山市和歌浦に鎮座する神社です。
浄瑠璃三十三間堂棟木の由来の木遣音頭に、「和歌の浦には名所がござる 一に権現、二に玉津島、三に下がり松、四に鹽竃よ……」とありますが、「一に権現」当たるのがこちらの紀州東照宮です。
紀州藩初代藩主・徳川頼信公が、江戸幕府を開いた父・徳川家康を祀る社として、元和七年(1621)に創建されました。
豪華に装飾された社殿は、日光東照宮になぞらえて「関西の日光」と呼ばれています。
では、古くより「権現さん」の愛称で親しまれている徳川家ゆかりの神社へと参りましょう。
扁額
鳥居をくぐり、森の中の参道を歩いて行きます。
参道の両脇には灯篭がズラリと並んでいます。
いい感じ~♪
暫く歩くと目に飛び込んできたのが、この石段!!
ひぇぇ~っ!!
まるで天空に続くような急な長い石段にビックリ(笑)
この石段は108段あり、「侍坂」と呼ばれています。
108段って人間の煩悩の数と一緒ですね。
何か意味があるのかな?
どれくらい多くの人がこの石段を上って行ったのでしょう。
石段の石がすり減り、微妙に歪んでいます。
石段の両脇にも灯篭がびっしりと並んでいます。
確か、元和七年って紀州東照宮が創建された年だったはず。
創建当時からここに立っているんですねぇ。
すごいなぁ。
108段の石段を上って、やっと楼門に到着です。
豪華豪華な彫刻や彩色が施された楼門をくぐって振り返れば、すばらしい景色が目に飛び込んできます。
和歌浦湾が一望です。
唐門
唐門前からご挨拶。
「これ以上、中には入って行けないのね~。」っと残念に思っていたのですが、社務所に行って拝観したいとお願いすれば、職員さんの説明付きで、唐門、拝殿、本殿を拝観する事ができるようです!
くぅぅ~。。。
知らなかった・・(´;ω;`)ウッ…
本殿・拝殿の周囲には、安土桃山時代の遺風を受け継ぐ江戸初期の彫刻や壁画があったりと、大変美しいようですよ。
これは、拝観しなきゃ勿体ないですね。
創建以来伝わる「和歌祭」と言われる神輿渡御祭は有名で、毎年五月に行われています。
境内に昔の和歌祭の様子がわかる絵がありましたのでちょっとご紹介♪
1645年頃の和歌祭の様子です。
豪華ですね~!!
現在も和歌の浦の景勝をあらわす要素が随所に盛り込まれ、町並みや和歌浦湾を背景に和歌浦一帯を練り歩く祭が行われています。
和歌祭の中でも一番勇壮なのが、1tもある神輿が108段の石段を下るという「神輿おろし」。
御朱印を拝受した際に頂いた歴史まちづくりカードに、「神輿おろし」の写真がありました。
すごいな~♪
あの急な石段を1tもある神輿を担いで下りてくるなんて!!
動画もあったので拝見♪
白装束に身を包んだ100人の担ぎ手が、1tの神輿を担ぎ108段の急な石段を駆け下りてくる姿は圧巻で感動しました。
帰り道は、ユルイ坂から下りました。
振り返ればこんな感じの景色で、風情があって素敵な石段でした。
紀州東照宮 御朱印
【所在地】和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-20
【御朱印】あり。
【駐車場】あり。
【アクセス】南海本線和歌山市駅、JR和歌山駅から和歌山バス「権現前」下車、徒歩1分。
紀州東照宮公式サイト