伊太祁曽神社(和歌山)の御朱印 木の国の神様を感じる紀伊国一宮

伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)は、和歌山県和歌山市にある神社です。

式内社(名神大社)で紀伊国一宮。

和歌山市内にある日前神宮・國懸神宮と竈山神社、伊太祁曽神社に参詣することを「三社参り」と言います。

それでは、木の国の伊太祁曽神社へと参りましょう。

 

御由緒

 

社伝によりますと、伊太祁曽神社についての具体的な年号の初見は「続日本紀」の文武天皇大宝2年(西暦702年)です。

神代のことはわかりませんが、伊太祁曽神社が現在の社地に静まります以前には、日前神宮・国懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかがすじんぐう=通称:日前宮にちぜんぐう)の社地にお祀りされていました。

 

 

日前宮のご鎮座が垂仁天皇16年と伝えられていますので、その頃に現在の社殿より500mほど離れた「亥の森」と呼ばれる所に遷座させられます。

その後、和銅6年(713)、現在の社地へ鎮座されました。

 

 

 

境内

 

 

御神木

 

 

樹齢800~1000年と言われている御神木。
昭和37年の落雷のため数年を経て枯れてしまったので、上部を伐採して面影を残し、境内に保存されていました。

 

 

割拝殿

 

 

割拝殿をくぐってやってきた場所は、思わず「わぁぁ~っ!!」っと、声をあげてしまうほど素晴らしい気が満ちている場所でした。

 

 

御祭神は五十猛命(いたけるのみこと)と、その妹神である大屋津姫命(おおやつひめのみこと)、都麻津姫命(つまつひめのみこと)。

 

日本書紀によりますと、主祭神である五十猛命は、父である素戔嗚尊と共に、木の種を持って高天原から新羅に降り立ちます。

が、新羅の地を気に入ることはなく、出雲の国へ移動。

素戔嗚尊は、高天原から持ってきていた木の種を五十猛命に渡して日本中にその種を蒔くように命じ、素戔嗚尊は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治へ。。。

五十猛命は妹である大屋津姫命・都麻津姫命と共に九州から順番に日本中に種を蒔き始めて国中を青山にしました。

最後に木の国(紀伊国)に降り立ち、このことから五十猛命は有功神(いさおしのかみ=大変に功績のあった神様)とも呼ばれ、紀伊国に祀られることとなりました。

 

 

拝殿

 

 

 

 

ご利益

 

五十猛命は『古事記』では「大屋毘古神(おほやびこのかみ)」として記されています。
災難に遭われた大国主神の生命を救ったことから 「いのち神」「厄難除けの神」の信仰が篤く、病気平癒祈願、厄除け祈願の参拝者が多く訪れます。

 

 

氣生神社

 

五十猛命の荒御霊(あらみたま)をお祀りしている摂社です。

 

 

霊石おさる石

 

猿の頭の形をしているといわれているおさる石。

首より上の病に霊験が著しいと言われています。

 

 

厄難除け木の股くぐり

 

木の俣くぐりの木は、古くより伊太祁曽神社の御神木として聳えていた樹齢800~1000年といわれる杉の木です。

昭和37年に落雷があり燃えてしまいましたが、外側が燃え残り煙突状になりました。それでもしばらくは生きていたようですが、やがて枯れてしまいましたので伐採したものです。

『古事記』に記される大屋毘古神(おおやびこのかみ:五十猛命の別名)の御神徳にちなみ、くぐると厄除けになると言われます。

 

【木の俣くぐりの手順】
①まず御本殿にお参りします。
②次に木の俣をくぐります。紙垂のついている方(注連縄の結び目のある方)から入り、向こう側へ抜けます。中で立ち上がってみると、御神木の大きさを感じることができます。

 

今、この記事を書いていて気付いたのですが・・・、私は反対側からくぐってしまっていました('◇')ゞ

みなさんは、お間違いのないように♪

 

木の股くぐりをしたら、体験証明書を頂く事ができます。

証明書は授与所で頂きました(初穂料100円)。

 

 

チェンソーカービングの干支

 

毎年4月の木祭りで実演奉納されるチェンソーカービングで彫刻された干支が並べられていました。

 

 

御井社

 

水の神さまと井戸の神さまをお祀りしています。

鳥居から50mほど歩いた社の前の井戸からは「命の水」と呼ばれる水が湧いています。

 

 

磐座(いわくら)

 

祇園神社の前にある五十猛命が父神と共に降り立ったと伝えられる奥出雲の鳥上峯(船通山)の石。

 

 

祇園神社

 

五十猛命の父神である須佐男神(すさのおのかみ)をお祀りしています。

 

 

おみくじ

 

とっても面白そうな「おみくじガチャ」が授与所の横にありました。

伊太祁曽神社オリジナルのストラップお守りが入ってます。

ガチャをやってみますと、出てきたのは「サルタヒコさま」でした。

「あきのおみこしにもきているよ」って書いてあったので、10月の神幸祭「神輿渡御」と関係あるのかな。

 

 

御朱印

 

 

 

三社参り

 
和歌山市内にある日前神宮・國懸神宮と竈山神社、伊太祁曽神社に参詣することを「三社参り」と言います。

 

 

アクセス・駐車場

 

【住所】 〒640-0361 和歌山県和歌山市伊太祈曽558

 

【電話番号】073-478-0006

 

【駐車場】鳥居をくぐって奥の右手にあります。乗用車で30台程度駐車可。
また、一の鳥居東側(向かって左手)にも乗用車5台程度駐車場可。

 

【アクセス】和歌山電鉄貴志川線 伊太祈曽駅 徒歩5分。

 

伊太祈曽神社公式サイト

 

 

 

和歌山県で頂いた御朱印まとめ