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西福寺(さいふくじ)は、京都府京都市東山区轆轤(ろくろ)町にある浄土宗の仏教寺院です。
正式名称は、桂光山敬信院といい、ご本尊は阿弥陀如来坐像。
古くより轆轤町界隈の『六道の辻』は、京都の東の葬送地である鳥辺山に通じる入り口にあり、葬送地に送られる亡骸の墓場になっていました。
その周辺には、6つの仏堂があったようで、現在は3つ残っていてそのひとつとされているのが西福寺です。
では、西福寺へと参りましょう。
西福寺
六はら地蔵尊由来記によりますと、52代嵯峨天皇の御代、弘法大師が当地に地蔵堂を建立し、御自作の土仏の地蔵尊を安置されたとあります。
昔は六つの仏堂がありましたが、現在は三仏堂が残っており、毎年八月のお盆には庶民の伝統行事「お精霊迎え」の六道詣りが数百年続けて行われています。
弘法大師が六道の辻に地蔵堂を建立された頃、嵯峨天皇の皇后になられた橘嘉智子姫(檀林皇后)がしばしば御参詣になられて、厚く帰依され深く仏教をきわめられました。
また、弘仁五年(814)皇子正良親王がご病気になられた時には、こちらの地蔵尊に病気平癒の祈願された結果病気は平癒し、正良親王は無事に54代仁明天皇となられました。
このことから、人々は六道の辻の地蔵尊を子育地蔵あるいは六はら地蔵などと呼ぶようになりました。
境内に鎮座する子育地蔵は子供の健康や病気平癒にご利益があるようです。
末廣不動明王
西福寺の寺宝に「壇林皇后九想図」があります。
亡くなった人の遺体が風化していく様を9つの段階に分けて描いた絵なのですが、これがなんとも生々しく描かれています。
「壇林皇后九想図」は六道参りの期間のみ特別公開されます。
西福寺御朱印
【所在地】京都府京都市東山区松原通大和大路東入ㇽ二丁目轆轤町81
【御朱印】あり。
【駐車場】未確認。
【アクセス】市バス「五条坂」下車、徒歩約9分、京阪電車「清水五条駅」下車、徒歩約10分