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随心院(ずいしんいん)は、京都市山科区小野にある真言宗善通寺派大本山の仏教寺院です。
小野小町ゆかりの寺として知られている随心院の創建は991年、弘法大師より8代目の弟子にあたる仁海(にんがい)の開基で、古くは曼荼羅寺(まんだらじ)と称されました。
曼荼羅寺は、仁海僧正一夜の夢に亡き母が牛に生まれ変わっていることを見て、その牛を鳥羽のあたりに尋ね求めて飼養しましたが、日なくして死んでしまい、その牛の皮に両界曼荼羅の尊像を画き本尊にしたことに因んでいます。
第五世、増俊阿闍梨の時に曼荼羅寺の子房として隨心院を建立し、ついで第七世、親厳大僧正が寛喜元年(西暦1229年)後堀河天皇より門跡の宣旨を賜り、以来隨心院門跡と称されています。
ご本尊は如意輪観音。
では、絶世の美女と言われた小野小町の遺跡が残る随心院へとご案内しましょう。
私が訪れたこの日は、「はねず踊り」の舞が奉納される日でした。
随心院マップ
今、居る場所が総門で、赤〇のところです。
見所がたくさんありそうで、ワクワクしてきますね(笑))
では、総門をくぐって参りましょう♪
はねず踊りの幟を見て、わくわく感がマックスです♪
時は、お昼前。
いい感じにお腹が空いてきました(笑))
ん・・・?
ぜんざいが売られているのを発見!!
お餅もボリュームがあって、おいしかったです。一杯200円。
随心院といえば、小野梅園が有名です。
名勝小野梅園は、遅咲きの梅として知られ、「はねずの梅」と呼ばれています。
「はねず」とは、薄紅色を指す古語で、今では随心院でのみ使用されている言葉です。
約230本の梅の木が植えられている小野梅園。
梅園一帯に漂う、梅の花の甘い香りが格別でした。
少し高い所から梅園を見渡してみますと、よりいい眺めです。
さて、いよいよ「はねず踊り」が奉納されるようです。
「はねず踊り」は、随心院に伝わる小野小町の伝説を主題にしたもので、小学四年生~六年生の女の子が舞っています。
では、ここで、随心院に伝わる小野小町伝説を少しご紹介したいと思います。
小野小町のエピソードとして特に知られているのが、深草の少将の百夜通いです。
小町に惚れて求愛した少将は、小町から百日間毎日通い続けたら受け入れると言われ、毎日欠かさず小町の元へ足を運び続けましたが、百日目に大雪のため願い叶わず凍死してしまったという伝説です。
この話はフィクションであるようですが、少将のモデルとなった人物は存在したと言われていて、同じく六歌仙にして交流のあった僧正遍昭がその候補者に挙げられているようです。
小野小町歌碑
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
庭園
本堂で、ご本尊さまである如意輪観音さまを拝します。
私の想像以上に大きな如意輪観音さまでした。
如意輪観音さまを中央に、たくさんの方々がいらっしゃいます。
金剛薩棰像(快慶作・重文)、阿弥陀如来像(重文)、釈迦三尊像、不動明王像、弘法大師像、仁海僧正像。
とても・・素敵♪
しばし・・・うっとりです。
小町の一生が襖絵に描かれています。
雅と艶やかさが合体したような、とても素敵な襖絵です。
中央に、「はねず踊り」が描かれています。
廊下の向こうに見える小町堂。
「小町堂」は女性のための納骨堂です。
お堂の中には、小野小町がいらっしゃいました。
連弁祈願
蓮の花びらをかたどった紙を、小野小町も愛用した随心院の名水に浮かべて祈願します。
古来より、蓮は極楽浄土、生命の創造と繁栄、子孫繁栄、美しさの象徴とされています。
ん・・?
どこの水に浮かべるの・・?
っと、最初はわからなかったのですが、小野小町歌碑の横に連弁祈願所がありました。
浮かべた紙は、水に溶けて祈願になるようです。
奉納料 連弁一枚200円。
小野小町化粧井戸のある付近は小町の屋敷跡で、この井戸は小町が使用していたものと伝えられています。
随心院を後にして、醍醐寺へと向かいます。
随心院 御朱印
【所在地】京都府京都市山科区小野御霊町35
【御朱印】あり
【駐車場】あり
【札所】真言宗十八本山11番
【本堂拝観料・梅園入園料】各大人500円、各中学生300円、小学生以下無料。
【アクセス】京都市営地下鉄東西線「小野駅」下車 徒歩5分
随心院公式サイト
◆秘仏・本尊如意輪観音御開帳
平成30年3月1日(木)~4月15日(日)
期間中は、御開帳記念御朱印と春限定御朱印の2種類を拝受できます。