無量光寺(むりょうこうじ)は和歌山県和歌山市にある浄土宗の寺院です。

首大仏の寺」として知られています。

首大仏って・・?

そう、首だけの大仏さまがいらっしゃるお寺なんです。

ちょっと?

いや・・かなりインパクトあると思います(笑))

それでは、首だけの大仏さまがいらっしゃる無量光寺へとご案内しましょう。

無量光寺も恵運寺と同じ寺町にあるお寺です。

 

山門

江戸時代の文政12年(1829年)に、紀州藩10代藩主、徳川冶宝が和歌山県出身の徳本上人(とくほんしょうにん)の功徳をたたえて建立された浄土宗の寺院で、ご本尊は阿弥陀如来。

 

扁額

 

山門前には「禁葷酒肉」の石碑

酒と肉は解りますが、「葷」って?

気になったので調べてみました。

「葷(くん)」とは、ねぎ・ニンニク、らっきょう・タマネギ・ニラなど、臭いのきつい野菜のことをいうようです。

 

境内に入りますと、首大仏が早速目に飛び込んできました。

 

ひぇ~!!すごいインパクトです!!

大仏と言えば、奈良の大仏、鎌倉の大仏、あと・・石切の大仏位しか見た事ないですけど(笑)、首だけ・・ってすごいインパクトありました!

かなり衝撃的でした(笑))

 

さてさて、こちらの大仏さまの大きさは約3メートルあり、座像となれば像高約13mと推定されています。

 

鼻の穴も大きい!!

 

頭部の螺髪も大きい!!

 

耳も大きい~!!

 

では、どうして首だけの大仏さまになってしまったのでしょう?

 

「首大仏」は、以前、大福寺というお寺にあり、一丈六尺もある大きな大仏さまでありました。

残念ながら火事で焼失してしまい、二代目の大仏さまを作ることに。

二代目の大仏は鎌倉大仏を目標にし、まずは首から上を作られました。

天保十一年(1840)には開眼供養も行われましたが、その後、思うように進まなくなり、大福寺は廃寺となってしまいます。

行き場のなくなってしまった首大仏さまは、無量光寺に安置されるようになり、現在に至ります。

 

首から上の願いを叶えてくれる首大仏さまで、受験生の参詣も多いようですよ。

 

本堂

 

徳本上人坐像

徳本上人は和歌山県日高町の生まれで、厳しい修行を行いながら南無阿弥陀仏を唱えて日本全国を行脚し、庶民の苦難を救った江戸時代の念仏行者です。

 

無量光寺 和歌山西国第八番御朱印

御朱印は書置き。

 

【所在地】和歌山県和歌山市吹上5-1-35
【御朱印】あり。
【駐車場】あり。
【札所】和歌山西国三十三箇所 第八番。
【アクセス】JR和歌山駅または南海和歌山市駅より和歌山バス寺町線に乗車し「寺町」下車3分。または和歌山市内線に乗車し「小松原5丁目」下車徒歩10分。

 

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