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東大寺大仏殿は正式には東大寺金堂(国宝)と言うそうですが、「大仏殿」の名で広く知られています。
見どころはやはり、大きな廬舎那仏(奈良の大仏さん)でしょう。
創建当初の大仏および大仏殿は、聖武天皇の発願により、8世紀に造られたものでありました。
少し簡単に大仏殿の歴史を見てみましょう。
境内
大仏殿の建設は大仏の鋳造が終わった後に始まり、758年(天平宝字2年)に完成。
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1181年(治承4年)、平重衡などの南都焼討で焼失。
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1190年(建久元年)に再建。
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1567年(永禄10年)、東大寺大仏殿の戦いにて松永久秀軍による放火で焼失。
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1691年(元禄4年)、公慶上人により、大仏の修復完成。
翌年、開眼供養が行われる。
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1709年(宝永6年)に大仏殿完成。
大仏は台座と袖、脚などの一部に当初部分を残すのみで、体部の大部分は中世の作、頭部は江戸時代の作です。
奈良の大仏さんは、長い歴史を経て、今日に至っておられるのですね。
大仏殿の正面に立つ八角燈籠(国宝)
創建時のもので、火袋の羽目板には音声菩薩や唐獅子の浮彫文様が施されている天平芸術の逸品です。
大仏殿の正面唐破風(からはふ)下に窓のようなものが見えます。
こちらの窓(黄色〇)は観相窓(かんそうまど)と言い、毎年、大晦日から元旦に観相窓が開き、大仏さまのお顔を拝することができるそうです。
では、いよいよ大仏殿の中へ入って行きましょう。
盧舎那仏坐像
正式名称は「盧舎那仏坐像」と言いますが、「奈良の大仏さん」の方が親しみやすいですね。
天平17年(745年)に制作が開始され、天平勝宝4年(752年)に開眼供養会(かいげんくようえ、魂入れの儀式)が行われました。
現存の大仏は像の高さ約14.7メートル、基壇の周囲70メートルで、頭部は江戸時代、体部は大部分が鎌倉時代の補修ですが、台座、右の脇腹、両腕から垂れ下がる袖、大腿部などに一部建立当時の奈良時代の部分も残っています。
蓮弁
大仏の台座には奈良時代当初の部分が比較的多く残っています。
台座は大小各14枚の蓮弁からなり、表面には釈迦如来像を中心に、蓮華蔵世界を表した図様が線刻されていました。
大仏さまの光背も素晴らしいです。
光背は、奈良時代末期、771年(宝亀2年)に完成。
その後、幾度かの焼失があり、1739年(元文4年)ようやく完成しました。
大仏さま(盧舎那仏)の右脇侍には虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)さまがいらっしゃいます。
重要文化財に指定されている木像の仏像(江戸時代)で、高さは7.10m。
虚空蔵菩薩さまは知恵と福徳が虚空のように広大無辺に備わっておられ、学業成就に特にご利益のある仏様です。
左脇侍には如意輪観音(にょいりんかんのん)さま。
如意輪観音は智慧と福を与えてくれる仏と言われています。
重要文化財に指定されている木造の仏像(江戸時代)。高さは7.22m。
もともとは観音と呼ばれていたという説もあるようです。
西北隅には廣目天
東北隅には多聞天
あれっ?
四天王の増長天と持国天がいないようですね。
実は、増長天と持国天の頭部だけがあり、未完のままなのだそうです。
創建当初の伽藍の様子を50分の1に縮小・復原した模型
大仏殿は現在のものに比べて東西(左右)に大きく、また100メートルに達する東・西両塔がそびえていたことがわかります。
東西に七重の塔があったとは驚きです。
大仏殿から見える中門・手水舎・燈籠
御朱印
東大寺の御朱印帳は紙質がいいと聞いていたので、御朱印帳を購入しました。
想像通りのとてもいい紙質で、裏写りしないです。
最近では、篠原ともえさんデザインの御朱印帳も販売されているようです。
動画
(2022年5月撮影)
まほろば大仏プリン
奈良の大仏さんと言えば、今、話題になっているまほろば大仏プリン。
気になったので、私も早速食べてみましたよ。
ショコラ(左)・大和茶(右)
プリンの蓋がなんとも愛らしくユニークな大仏さまでいいですよね!
このプリンの容器も取っておきたくなります(笑))
カスタード
まず、ひとくち♪
何・・!?コレ・・・!?
めちゃおいしぃぃ~♪
味がとても濃くて、とぉ~ってもくりぃみぃです。
お口の中に入れたとたんに、ふんわり溶けていくような感じでとてもおいしかったです。
カスタード・ショコラ・大和茶以外に、レアチーズ味もあるようですよ。
アクセス
【所在地】奈良県奈良市雑司町406-1
【御朱印】あり。
【拝観料】500円
【駐車場】なし。県営駐車場が利用できます。
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