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三輪山平等寺(みわやまびょうどうじ)は、奈良県桜井市三輪にある曹洞宗の寺院です。
開基を聖徳太子と伝え、永遠の平和を祈願する霊場として創建されました。
鎌倉末期から明治の廃仏毀釈までは、三輪明神の神宮寺でした。
御本尊は十一面観世音菩薩。
三輪山平等寺は、日本最古の道と言われる山の辺の道沿いに佇んでいます。
それでは三輪山平等寺へと参りましょう。
境内
三輪山平等寺は、581年聖徳太子が賊徒を平定するため、三輪明神に祈願して賊平定後、十一面観世音菩薩を刻んで寺を建立し、大三輪寺と称したのに始まります。
鎌倉時代の初期、中興の祖、慶円上人(三輪上人1140~1223)を迎えるに及び、東西500m、南北330mの境内に、本堂、護摩堂、御影堂、一切経堂、開山堂、赤門、鐘楼堂のほか、12坊舎の大伽藍を有し三輪社奥の院として、由緒ある名刹でした。
しかし残念なことに、明治維新になって、政府の廃仏毀釈により、有名な金屋の石仏をはじめ61体にのぼる仏像が他所に運び出され、堂塔ことごとく整理を迫られ、平等寺は廃止となりました。
1959年(昭和34年)の『大三輪町史』編纂の段階では、「現在は、その伽藍は存在せず、わずかに塔中の石垣のみが遺跡として存在するとともに、主たる仏像は翠松寺に移されているような現況である」とあるように、堂舎は存在せず、一切の建物も残っていない状態となってしまっていたようです。
その後、1977年(昭和52)、曹洞宗の寺院、「三輪山平等寺」として再興し、現在は伽藍も復元されています。
山門
御由緒
境内図
聖徳太子像
581年、この国の平和を祈願して、この寺を開かれた開基開山聖徳太子をお祀りしています。
本堂
昭和62年再建され、聖徳太子の御自作と伝えられるご本尊十一面観世音菩薩をはじめ、薬師如来、阿弥陀如来、地蔵菩薩、聖徳太子像を祀っています。
現在のご本尊は平安期に復元したものといわれています。
波切堂
弘法大師空海の信仰されたお不動様で、人間の煩悩を断ち切る力を与えてくれます。
不動堂
中央に弘法大師御自作と伝えられる三輪不動尊、右に役行者、左に理源大師を祀っています。
不動堂からの眺め
二重塔釈迦堂
平成16年に800年ぶりに再建され、中央に生身釈迦像、平等寺仏足石、インドダルマラジカ寺院伝来の仏舎利を祀っています。
仏足石
熱とり地蔵
吉野町時代の僧善教が大和の国の熱病平癒のために彫られた地蔵尊。熱病や、ありとあらゆる病魔を退散すると伝えられています。
稲荷社
伏見稲荷、豊川稲荷、孫太郎稲荷の三社を祀っています。
赤門
かつては重層の門でありましたが、昭和51年、現住職が手作りで建立した門。
境内では、猫ちゃんたちが気持ち良さそうに日向ぼっこしてました。
【追記:2019・5・13】
境内で日向ぼっこしていた猫ちゃん達。
みー子ちゃんは2018年2月15日、フワラちゃんも同年の5月17日に天国に行った事を「平等寺だよ里19号」にて知りました。
ご冥福をお祈りいたします。
2021年に再訪しましたら、ニューフェイスの猫ちゃんがいました♪
猫ちゃんの名前は「ハートちゃん♪」
身体にハートマークがあるそうです♡
動画
(2021年12月撮影)
アクセス
【所在地】奈良県桜井市三輪38
【御朱印】未確認
【駐車場】あり
【交通アクセス】JR桜井線(万葉まほろば線)三輪駅より徒歩約10分。大神神社から徒歩約5分程です。
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