東大寺・大湯屋と念仏堂と俊乗堂 二月堂裏参道を歩いて【御朱印】

二月堂を後にして、次の目的地である大仏殿を目指します。

途中、大湯屋念仏堂俊乗堂、そして、鐘楼を見てから向かう事になりました。

この道を二月堂裏参道と言うようです。
土塀があり、なかなか風情のある素敵な道です。

スケッチを楽しまれている方もたくさんいらっしゃいました。

 

 

二月堂裏参道を歩いていると、左側に建物が見えてきました。

 

「重要文化財 大湯屋」

 

奈良時代創建の大湯屋は、1180年(治承4年)の平重衡による南都焼討で焼失してしまいますが、1197年(建久8年)、東大寺再建の大勧進・重源によって再建されました。

どうやら、我が国最古の僧侶のための沐浴施設で、内部には鉄湯船があると伝えられています。

 

大湯屋の前の階段を上がって行くと、こんな所に出てきました。

 

鐘楼

この鐘楼は、俊乗堂と念仏堂にはさまれた鐘楼ヶ丘と呼ばれる場所に建っています。

現在の建物は、重源上人のあとを継いで東大寺の大勧進となられた栄西(ようさい)禅師が鎌倉時代(承元年間・1207~10)に再建したものです。

それにしても立派な大鐘です。

大鐘は総高3.86m、口径2.71m、重量26.3tあり、撞木はケヤキ造りで、長さ4.48m、直径30cm、重さ180kg、金具を入れると約200kgもあるそうです。

大鐘は、天平勝宝4年(752年)に鋳造されたとものと伝えられています。

東大寺の梵鐘の御朱印は、併設された売店で拝受できます。

 

念仏堂(重要文化財)

寄棟造の念仏堂は、もとは地蔵堂と言われていました。
鎌倉時代の建物ですが、屋根は江戸時代に改修されたものです。

堂内に安置されたご本尊様は地蔵菩薩。
仏師康清が嘉禎三年(1237)に造仏したもので、重要文化財に指定されています。

 

俊乗堂(しゅんじょうどう)

鎌倉時代に大仏と大仏殿を再興した中興の祖、俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)が祀られているお堂です。

元禄年間、公慶上人が重源上人の遺徳を讃えて「俊乗堂」を建立しました。

堂内中央には国宝「重源上人坐像」が安置されています。

7月5日の俊乗忌(有料)と、12月16日の良弁忌(有料)には参拝することができます(時間制限あり)。

 

東大寺俊乗堂 御朱印

 

念仏堂の御朱印も拝受できます。

 

【所在地】奈良県奈良市雑司町406-1
【御朱印】あり
【駐車場】なし。県営駐車場が利用できます。

東大寺俊乗堂 公式サイト