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朝護孫子寺は、奈良県生駒郡平群町信貴山にある信貴山真言宗の総本山のお寺です。
読み方は、「ちょうごそんしじ」と読みます。
山号は信貴山。
ご本尊は毘沙門天。
「信貴山の毘沙門さん」として知られ、初詣や「寅まつり(2月)」の時期は多くの参拝客で賑わいます。
境内はとても広く、三つの塔頭寺院があります。
訪れたのは寅年最後の12月。
それでは、朝護孫子寺へと参りましょう。
創建について伝承では、敏達天皇11年(582年)に寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻に四天王の一つである毘沙門天を聖徳太子が感得し、後に、その加護によって物部守屋に勝利したことから、用明天皇2年(587年)7月3日に、聖徳太子は自ら刻んだ毘沙門天を本尊として創建されました。
「信ずべき貴ぶべき山」から「信貴山」と名付けたとされています。
延喜10年(910年)には中興である命蓮(みょうれん)上人によって伽藍が整備され、また、病であった醍醐天皇を命蓮上人が治癒したことから天皇によって「朝廟安穏・守護国土・子孫長久」の祈願寺とされ、「朝護孫子寺」の勅号を賜ったと伝えられています。
参道
駐車場から開運橋を渡って朝護孫子寺へと向かいます。
開運橋(国指定登録有形文化財)は、信貴山門前に大門池に架かる全長106m、幅約4m、トレッスル橋脚を持つ日本最古のカンチレバー橋です。
開運橋には「バンジージャンプ」があり、絶叫と共に大門池へダイブすることができます(汗))
境内
開運橋を渡って、少し寄り道。
- 仁王門を出た所に千体地蔵がありました。
すごい数のお地蔵さま。
千体あるのか数えていませんが(汗)、すごい光景です。
では、仁王門からおじゃましま~す!
宝暦10年(1760年)再建。1881年(明治14年)に大修理され、1922年(大正11年)に現在地に移されました。
かわいいお地蔵さまと遠くに見える本堂
猪上神社(いがみじんじゃ)
信貴山の総鎮守で式内社。
ご祭神は天足彦国押人命、本殿の中の向かって左側が天足彦命、向かって右側が国押人命と別けて祀られています。
本堂石段下の水屋と霊宝殿の間にある経蔵の地がこの神社の旧社地だったといわれ、1922年(大正11年)に現在地に移されました。
朝護孫子寺の境内図をご紹介♪
めちゃくちゃ広いです!!
これは、一度に全てを回るのは無理かも!
・・ってことで、、無理でした(汗)))
なので、今回お参りできた所を参拝記録として、残しておきたいと思います。
では、多聞天さんの鳥居をくぐって参りましょう♪
剱鎧護法堂(けんがいごほうどう)
身体健全・無病息災の霊験あらたかな神様として篤く信仰されています。
鳥居をくぐってテクテク♪
2~3分程で剱鎧護法堂へ到着です。
国宝「信貴山縁起絵巻」中巻「延喜加持之巻(えんぎかじのまき)」で描かれた醍醐天皇の重病、命蓮上人による病気平癒の加持祈祷の物語には剱鎧童子が登場します。
命蓮の加持満願の日、童子が天皇の枕元に出現して霊感を授けると、たちまち天皇の病は癒されたと伝わります。
お堂の方から色々とお話を聞かせて頂きました。
やはり病気平癒に霊験あらたかなようで、お礼参りにもたくさんの方が来られるそうです。
本堂
本堂入り口
聖徳太子が自ら本尊、毘沙門天王を勧請して堂宇を建立したのが始まりと伝えられています。
毘沙門天王は七福神のなかでも、商売繁盛、金運如意、開運招福、心願成就の徳を最も厚く授けて下さる福の神様です。
ご本尊は秘仏で、普段公開されている毘沙門天像は「お前立ち」
扁額には毘沙門天の使いの「ムカデ」
本堂は朱塗りの欄干を持ち、山の斜面に柱を伸ばした舞台造りの建物であり、この構造は創建当時と変わらないと言われています。
昭和26年旧本堂は漏電の為焼失。昭和33年に現在の本堂に再建されました。
本堂真下は、暗闇の中を進んで心願成就を祈る「戒壇巡り」の場となっています。
本堂の舞台からは、大和平野が一望です。
千手院
大本山千手院は信貴山内で最古、由緒ある塔頭寺院です。
訪れた日は、大根炊き会の準備などをされているようでした。
護摩堂に「抱きつき大根」があったので、健康長寿を願って抱きついてきました(笑)。
大黒堂
衣食住を授けて下さる三面大黒天さまがいらっしゃいます。
大黒天様と毘沙門天様と弁財天様が三面一体になったお姿です。
三面大黒天さまの横には「なでうさぎ」。
なでると福が授かるそうです。
観音堂
大正時代、16世眞叡大和尚が、奈良の長谷寺から観音様の御分身を授かられたので、お堂を建て、厄除観音としてお祀りされました。
特に子授け、子育て観音として霊験あらたかと伝わります。
境内には腰かけると下の世話にならない石があります。
三寅の福・胎内くぐり
父寅、母寅、子寅が一体となっているトンネルで、ここをくぐれば三寅の福を授かることができると言われています。
足元は四国八十八ヶ所のお砂踏みになっています。
成福院
信貴山の宿坊として親しまれている塔頭「成福院」。
如意融通尊、鎮宅霊符神、寅大師、三福神堂等が祀られています。
三福神堂
こちらには財運と伎芸を司る弁財天さま(辨財天)をご本尊とし、脇侍に大黒天さま(福運と豊作)、恵美酒太神さま(開運と大漁)がお祀りされています。
弁財天御像は12年一度の巳年(蛇は弁財天の使い)の御開帳で、次は令和七年だそうです。
これは、是非お参りしたい!!
成福院の前には寅年バージョンのポストがありました。
虎にちなみ黄色と黒色の虎模様に着色されている寅年限定ポスト。
寅年限定ポストから投函すると!・・寅年限定のスタンプを頂きました。
玉蔵院
浴油堂、玉蔵院融通堂、三重塔阿閦如来、日本一大地蔵等が祀られています。
浴油堂
秘仏双身毘沙門天をお祀りし、真言密教の最秘法とされる毘沙門様の浴油を修法(拝む)されるお堂です。
堂内には 出世毘沙門天、八臂弁財天 三面大黒天もお祀りされています。
浴油堂でお参りしている時に僧侶さんが「ごゆっくりお参り下さい」とお声をかけて下さいました。
後から気づくのですが、このお堂の中に上がらせて頂くことができたようです。
案内版あった「ご本尊は浴油堂左奥に安置しています。履物を脱いでお参り下さい。」を見落としてしまいました(汗))
「あ~!だから、ごゆっくりとお参り下さい・・っとお声をかけて下さったのか!」っと、納得(笑)
立身出世、福徳財宝、金運向上など、強力な力を授けて下さるそうですよ。
次は、上がらせて頂こっと。
浴油堂から石段をテクテク♪
石段途中に「萬願の寅」があります。
この寅は、聖徳太子にお仕えした寅だそうで、本堂に向かって一礼し、寅の足をさすりご真言を三返唱えると、全ての願い事を叶えていただけるとか。
ご真言は「おんべいしらまんだやそわか」
大地蔵尊
総丈14.54mに及ぶ大地蔵菩薩で、子宝・安産・子育てに霊験あらたかなお地蔵さまです。
融通堂
ご本尊は、どんな願いでも融通いただけるありがたい宝珠。
金集弁財天
お金も集まり融通もかなえて下さる弁財天さま。
縁結び観音
恋愛のご縁、お仕事のご縁、人とのご縁。様々なご縁を結んでくださる観音様。
この観音様の手を擦りながら祈願するとご縁を授かると言われています。
観音さまの手の色が変わっていました。
みなさん、擦って行かれるようです。
かやの木稲荷
かやの木稲荷大明神さまは、樹齢1500年の榧(かや)の木の下に鎮座されていました。
1500年前といえば、蘇我氏と物部氏が政治の実権を握るため争っていた時代。
かやの木は、その頃からずっとここで・・時が移り変わっていく様を見てきたのですね。
このかやの実を火に焼くと、悪魔退散し、福運を授かると言われています。
私は本堂で頂きましたが、各塔頭寺院でも頂くことができます。
ウン十年振りに訪れた信貴山朝護孫子寺。
ご利益がたくさんもらえる凄いパワースポットのように感じました。
まだまだ、たくさんお参りしたい場所があります。
また、訪れたいと思います。
動画
御朱印
聖徳太子鑚仰 まほろばの会 御朱印
大和七福八宝めぐり 御朱印
お土産
信貴山観光iセンターでランチを食べようと思っていたのですが、コロナ禍のため、まさかの飲食休業。。
空腹を助けてくれたのが、iセンター向かいにある「寅まんじゅう」でした。
名前の如く、おまんじゅうの形は寅の顔。
これがすごくおいしかったのです。
まんじゅうの生地のお味がなんとも言えない程おいしくって!
お土産に買って帰りました♪
アクセス
【所在地】奈良県生駒郡平群町信貴山2280-1
【札所等】真言宗十八本山第14番、聖徳太子霊跡第20番、役行者霊蹟札所、大和十三仏霊場第11番(玉蔵院)、大和北部八十八ヶ所霊場 第45・46番、大和七福八宝めぐり(毘沙門天)、神仏霊場巡拝の道第30番(奈良第17番)
【駐車場】あり(普通車500円)。
【交通アクセス】・JR大和路線「王寺駅」から奈良交通バス信貴山門行きで信貴大橋下車、徒歩約5分。・近鉄大阪線「河内山本駅」から信貴線で「信貴山口駅」にてケーブルカーに乗り換え、「高安山駅」より近鉄バスに乗り換え、信貴山門下車、徒歩約10分。
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