淡嶋神社(あわしまじんじゃ)は和歌山県和歌山市加太に鎮座されています。
加太淡嶋神社、加太神社とも呼ばれていて、全国にある淡島神社(淡嶋神社)・粟島神社・淡路神社の総本社です。
御祭神は、少彦名命・大己貴命・息長足姫命(神功皇后)。
少彦名命は大己貴命と共に力を合わせて日本の国を造られた神様で、農業、酒造り、裁縫、医薬に大変霊験あらたかな神様です。
淡嶋神社では、特に婦人病に御神徳があり、安産・子授け等多くの女性が祈願に訪れています。
又、交通、航海安全の守護神でもあられます。
人形供養の神社としても有名で、境内にはたくさんの人形が供養のために納められていました。
では、淡嶋神社へとご案内しましょう。
和歌山県和歌山市加太マップ
淡嶋神社の前からは、友ケ島が見えます。
友ヶ島は紀淡海峡に浮かぶ無人島で、4つの島(地ノ島、神島、沖ノ島、虎島)を総称して友ヶ島と呼ばれています。
4つの島のひとつである神島において、太古の昔から少彦名命と大己貴命が祀られていたようです。
社伝によりますと、息長足姫命(神功皇后)が紀淡海峡で嵐に撒きこまれた時に船中で祈りを捧げ、友ヶ島に無事入港できたことに感謝して、助けてもらったお礼に三韓征伐から持ち帰ってきた宝物をお供えになり、厚く少彦名命と大己貴命を崇められたとあります。
その後、息長足姫命の孫である仁徳天皇が、仁徳天皇五年三月三日、社を神島から対岸の加太に移し、息長足姫命を合わせ祀られたのが、現在の淡嶋神社です。
鳥居
鳥居をくぐると、左手に数件の海産物などが食べられる飲食店が並んでいました。
旬のしらす丼を頂きましたよ。
上に乗っているのは梅肉としその葉。
ごはんとしらすの間には、きざみのりが。
だし醤油をかけて食べるようで、とてもおいしかったです。
手水舎
手水舎にはガマガエル。
ガマガエルは、少彦名命の神使なのです。
拝殿
境内には、供養のために納められた人形がたくさんありました。
遷使殿(せんしでん)
遷使殿の中には、たくさんの蛭子(がまがえる)が祀られていました。
蛭子は少彦名命の神使で、本殿でお願いした事をしっかりと伝えて下さいと使い神に託します。
ご祭神の少彦名命は、裁縫の道を初めて伝えた神様です。
淡嶋神社では、毎年2月8日に行われる針祭(針供養)があります。
一年の間に納められた針を本殿にて祓いを受けた後、針塚に納め、塩をかけ土に返すことで、針の労をねぎらい、今後の上達を祈る祭りです。
淡嶋神社 御朱印
【所在地】和歌山県和歌山市加太118
【御朱印】あり
【駐車場】あり
※神事である雛祭(雛流し)は有名で、毎年3月3日正午より行われます。
淡嶋神社サイト