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- 奈良のお寺 - 明日香村
向原寺(こうげんじ)は、奈良県高市郡明日香村にある浄土真宗本願寺派のお寺です。
境内地は、百済から日本へ献上された仏像を蘇我稲目が祀った「向原の家(むくはらのいへ)」の故地とされ、日本で最初に仏像が祀られた場所と言われています。
向原寺がある一帯は、推古天皇が即位された豊浦宮があり、推古天皇が豊浦宮から小墾田宮に移った後は、豊浦寺が建立されました。
向原寺は、豊浦宮・豊浦寺の跡地に建てられています。
境内には豊浦寺の遺構が残っており、見学させて頂くことができます。
それでは、飛鳥時代の香りが漂う向原寺へと参りましょう。
飛鳥川沿いをテクテク歩いて向原寺へ
カモが気持ち良さそうに泳いでいました。
向原寺が見えて来ました♪
境内
向原寺
豊浦寺址の碑
推古天皇豊浦宮跡 豊浦寺跡
593年、推古天皇豊浦宮にて即位する。以来約100年間、歴代の天皇は宮を飛鳥の地に集中的に営み、飛鳥は政治の中心となり、大陸の先進文化を摂取し斬新・華麗な飛鳥文化が花開いた。
603年、北に接して小墾田宮をつくり、豊浦宮は蘇我氏に賜って豊浦寺になったと伝えられる。
(一部抜粋)
603年推古天皇が豊浦宮から小墾田宮に移った後に、豊浦寺を建立したとされている。
近年の発掘調査で、寺院の遺構に先行する建物跡がみつかり、これを裏付けている。
552年(欽明天皇13年)百済の聖明王が朝廷に献上した金銅の釈迦佛(日本初渡来の仏像)を蘇我稲目がたまわり、向原の家を浄めて寺としたのが始まりで日本初の寺とされている。
しかし、その後疫病が流行した時、災害は仏教崇拝によるという理由で、物部氏によ仏像は難波の堀江に捨てられ、寺は焼却されたという。
山門
本堂
ご本尊は阿弥陀如来。
薬師堂
豊浦寺址の遺構を見学させて頂くには、事前予約が必要とのことでしたが、御朱印を頂く際にお願いしてみると、有難いことに拝観させて頂くことができました。
1985年、向原寺庫裡の改築に伴い発掘したところ、7世紀前半建立の豊浦寺の講堂と推定される立派な瓦葺き礎石建物跡が見つかりました。
さらにその下層から石敷を伴う掘立柱建物跡が堀り出されました。
飛鳥の宮殿は、建物のまわりに河原石を敷いて舗装するのが特徴なのだそう。
文様石
講堂の礎石
集会所のあたりに建物跡があり、金堂跡と推定されています。
金堂跡の近くにある難波池
難波池の由来
向原寺(豊浦寺)の一角に「難波池」と称される池がある。
この池は、「日本書紀」欽明天皇十三年仏教伝来の記事に廃仏派の物部尾興が仏像を投げ込んだ難波の堀江であるとの伝承をもつ。
そして後世の記録にはこの仏像が信濃(長野県)善光寺に祀られたという善光寺縁起として語りつがれている。
境内には酔芙蓉
御朱印
「聖徳太子鑚仰まほろばの会」の御朱印を拝受しました。
アクセス
【所在地】奈良県高市郡明日香村大字豊浦630番地
【お手洗い】あり
【駐車場】なし
【交通アクセス】近鉄「橿原神宮前」駅東口または「飛鳥」駅より奈良交通明日香周遊バス乗車。「豊浦」下車徒歩5分。
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