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西大寺八幡神社(さいだいじはちまんじんじゃ)は、奈良県奈良市にある西大寺の西方に鎮座されています。
明治期の神仏分離が行われるまでは西大寺の鎮守社として機能し、その創建は西大寺の創建期と同じく奈良時代にまで遡るとされています。
それでは、西大寺八幡神社へと参りましょう。
境内
一人では持てない程の大きな茶碗でお茶を頂く西大寺の伝統行事「大茶盛(おおちゃもり)」。
この大茶盛の起源は西大寺八幡宮にあります。
鎌倉時代の延応元年(1239年)1月16日、西大寺・中興の祖である叡尊上人が、西大寺八幡宮に参詣された人々に、湯茶の大振る舞いを行ったのが始まりで、当時、茶は薬として飲まれ、大きな鉢や樽で回し飲みしたと伝えられています。
二の鳥居
二の鳥居は、新池からの小川をまたぐ花崗岩の一体造石橋とともに、西大寺八幡神社で最も古い建造物とされています。
二の鳥居をくぐり、緑で覆われた本殿までの参道の雰囲気がとっても素敵です。
本殿が見えてきました♪
手水舎
本殿
御祭神は、誉田別命・気長足姫命・玉依姫命。
東大寺や西大寺と同じく宇佐神宮から勧請されました。
三間社流造の本殿は室町時代中期に造営されたもので、現在は国の重要文化財に指定されています。
境内には拝殿が存在しないことから、大きな本殿の全体像がよく見渡せる空間となっています。
この空間がとってもいいです。
境内には住吉神社をはじめとする八社の境内社が鎮座されています。
玉垣の内側には「武内神社」が鎮座されています。ご祭神は武内宿禰(たけのうちすくね)。
住吉神社(本殿向かって左側)
本殿の裏側には、厳島神社と竜王神社が並んでいます(写真なし)。
杉高大明神(稲荷神社)
参道途中に、三社の境内社が鎮座されています。
厳島神社
恵比須神社
若宮神社
敷地も広く、とても立派な神社ですが、社務所等はなく無人でした。
帰宅して調べてみますと、西大寺八幡神社は、氏子で組織された左座(あんざ)と右座(おうざ)が氏子神主を交互に担い、大人・中座が中心となって、年中行事や祭祀の運営、清掃管理などされているようです。
歴史は古く、ご本殿は国の重要文化財に指定される程に立派なお姿。
たくさんの方にお詣り頂きたいと思いました。
アクセス
【所在地】〒631-0825 奈良市西大寺芝町2丁目10
【交通アクセス】近鉄「大和西大寺駅」南出口下車 徒歩約10分
※拝観無料・境内自由
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