素盞鳴神社 「祇園さん」と呼ばれている神社 (奈良県桜井市)

素盞鳴神社(すさのおじんじゃ)は、奈良県桜井市三輪に鎮座されています。

御祭神は素盞鳴命(すさのおのみこと)。

素盞鳴命は大国主命の父であり、天照大御神の弟です。

素盞鳴神社は、元気、勇気、優しさの神「祇園さん」という名で呼ばれています。

 

 

「祇園さん」と呼ばれているということは祇園信仰(ぎおんしんこう)の神社のようです。

祇園信仰とは、牛頭天王(元々は仏教的な陰陽道の神で、一般的には祇園精舎の守護神)・素盞鳴命(神道の神)に対する神仏習合の信仰です。

牛頭天王も素盞鳴命も行疫神(疫病をはやらせる神)とされていたため、行疫神を慰め和ませることで疫病を防ごうとしたのが祇園信仰の原形です。

 

 

明治の神仏分離以降は、祭神の名や社名に「牛頭天王」「祇園」のような仏教語を使用することが禁止され、祇園社・牛頭天王社は素盞鳴命を祀る神社となり、社名を改称しました。

 

総本社である京都の祇園社は、鎮座地の地名から八坂神社とされ、その他の神社では、祭神の名前から素盞嗚神社・素戔嗚神社、祇園神社、また地名を冠したものや牛頭天王を祀る以前の旧社名などに改称されたようです。

 

 

【所在地】奈良県桜井市三輪
【御朱印】なし(2016.10.12参拝)
【駐車場】未確認