金山寺(岡山県) 動く襖絵にビックリ!三重塔が美しい岡山の古刹【御朱印】

金山寺(きんざんじ、かなやまじ)は、岡山県岡山市北区金山寺(かなやまじ)にある天台宗のお寺です。

奈良時代の天平勝宝元年(749)、孝謙天皇の勅願により、報恩大師によって創建されました。

平安時代には、臨済宗を開かれた栄西禅師が住職を務められました。

また、戦国時代には宇喜多直家公の寄進により、本堂(平成24年に焼失)と護摩堂が建築され、伯耆の大山寺と比叡山を復興された名僧の豪円僧正が住職を務められました。

岡山県下でも最高の格式と歴史を誇る古刹です。

それでは、1300年の歴史を誇る金山寺へと参りましょう。

 

境内

 

山門(岡山市・指定重要文化財)

山門は正保2年(1645年)に藩主・池田光政の寄進によって建設されたものです。

 

訪れた日は・・山門修理中のようでした。

 

 

山門をくぐって石段を上がって行きます。

かなり石段です(汗))

 

 

石段途中に、護摩堂(岡山県重要文化財)がありました。

 

 

護摩堂からさらにテクテク♪

 

 

石段を上がりきると、正面に本堂がありました。

ご本尊は千手観音。

 

2012年12月、金山寺で火災が発生し、本堂と倉庫が全焼してしまうという悲しい出来事があり、現在、仮本堂で運営されています。

本堂は天正3年(1575年)頃、宇喜多直家の寄進により再建されたと伝えられる、彫刻や彩色の絢爛たる桃山時代の建物であったようです。

県指定重要文化財である木造阿弥陀如来像も消失してしまったようで、非常に残念(泣)。

 

 

三重塔(岡山県重要文化財)

1788年(天明8)に邑久大工の田淵繁枚によって建立されました。

 

 

客殿

金山寺は、奈良時代の天平勝宝元年(749)に孝謙天皇の勅願により報恩大師によって開かれた天台宗の古刹。

1300年の歴史を誇る金山寺の迎賓館に当たるのが客殿で、江戸時代に池田藩の寄進により建築されました。

 

 

客殿と庭園を拝観させて頂きました。

客殿の中は、撮影OKとの事♪

仏間も撮影OKとのことで、有難く写真に納めさせて頂きました。

 

内仏殿(灌室)

阿弥陀三尊が祀られています。

 

天蓋図

 

 

藩主が夏季に滞在される間を拝観

 

鷹の図

 

対面には襖絵

 

こちらの襖絵がとっても面白く、、視点が動くと・・絵が動くのです(笑)。

逆遠近法を用いた襖絵になっていて、狩野派のお家芸であるとか。

 

 

四幅の中に数点動く絵がある貴重な品で、現存するのは珍しいのだそうです。

 

 

動く襖絵の動画はコチラからご覧下さい。

 

 

茶室

 

 

鶴の間へ♪

 

このお部屋は全面に、伊勢物語の東下りの段で在原業平が東海道を下り、駿河湾に差し掛かった様子が描かれています。

 

鹿の図も、逆遠近法を用いた動く襖絵になっています。

 

 

お籠

歴代のご住職や藩主が使用されました。

 

 

客殿の中は心地良い風が吹き抜け、ゆったりとした時間が流れていました。

 

縁側に座って、ゆっくりしたい気分になります(笑)

 

 

客殿の拝観が終わると、お寺の方がお茶のお接待をして下さいました。

 

おくど様の桑茶を有難く頂きます。

金山寺中興の祖「栄西禅師」は、晩年の自書「喫茶養生記」で、人々の健康と長寿の為にお茶の飲用を勧められました。

特に桑茶は万病を防ぎ、運気を上げるのに最も効果が高いと説かれているそうです。

 

万病を防ぐ・・というのは解らなくもないですが、運気をも上げるとは!!

桑茶ってすごい!!

お寺の方から色々と教えて頂きながら、素敵な時間を過ごさせて頂きました。

 

 

御朱印

 

数々の御朱印がありましたが、ご本尊さまの御朱印を頂きました。

コロナ疫病除けの角大師の特別御札は、社会貢献として無料配布して下さっています。

 

 

アクセス

 

【所在地】〒701-2151 岡山県岡山市北区金山寺481

【客殿・庭園拝観料】大人500円、子供300円(小学生まで)。

【拝観時間】10:00~16:30

【駐車場】無料駐車場あり。

【交通アクセス】JR岡山駅からタクシー約20分

 

金山寺公式サイト