- 投稿 更新
- 滋賀の神社 - 大津市
近江神宮(おうみじんぐう)は、滋賀県大津市に鎮座する神社です。
御祭神は天智天皇。
開運への方向を説き示す時の神様、導きの神様としての御神徳が高く、産業・文化・学芸の守護神として崇敬されています。
「小倉百人一首」の第一首目の歌を詠んだ天智天皇にちなみ、百人一首・競技かるたとのかかわりが深く、映画『ちはやふる』の舞台にもなりました。
それでは近江神宮へと参りましょう。
目次
御由緒
ご鎮座は昭和15年11月7日であり、神社としての歴史は新しいのですが、滋賀県・近江国の発展は大津宮に都をおかれたことに始まるとして、古くから湖国では天智天皇に対する崇敬が厚く、天智天皇に関係する伝説や神社など、県内各地に残されています。
大津市が古都保存法によって古都として指定されているのも、大津宮遷都にもとづくものであり、1350年の歴史に立脚する神社といえます。
明治30年ころから滋賀県民の間に天智天皇を祀る神宮の創建運動が高まり、昭和に入って昭和天皇の御勅許を賜わり、滋賀県民を始め全国崇敬者の真心の奉賛により創建されました。
境内地は約6万坪。社殿は近江造りあるいは昭和造りと呼ばれ、山麓の斜面に本殿・内外拝殿を回廊が取り囲み、近代神社建築の代表的なものとして、平成10年より国の登録文化財として登録されています。(近江神宮公式サイトより)
境内
二の鳥居
万葉歌碑
二の鳥居をくぐると、参道沿いに万葉歌碑がずらりと並んでいました。
こちらは高市黒人の歌碑。
「ささなみの国つ御神の心(うら)さひて 荒れたる京(みやこ)見れば悲しも」
「万葉集」巻1-33。
高市黒人(たけちのくろひと)は、飛鳥時代の官人・歌人。
荒都と化した大津の宮跡にたたずみ、かつて都として栄えた五年間に思いを馳せて詠んだ歌です。
春日真木子の歌碑
「人間の知恵のはじめよひそひそと秘色の水に刻まあたらし」
近江神宮の漏刻に接し、刻を水に繋げた古人の英知に感銘し、水と時間の連続性、永遠性へと思いを巡らして詠まれた歌です。
香川進・山村金三郎の歌碑
(右)香川進「湖ほとに息づき比そめと波はいひは留けく可奈志と波はまたいふ」
(左)山村金三郎「湖に音なき音を韻かせて比良ゆ流るる夕茜雲」
この他にも、天智天皇の百人一首の歌の歌碑、柿本人麻呂万葉歌碑、弘文天皇(大友皇子)の御製漢詩碑、芭蕉句碑、保田與重郎の歌碑など多くの歌碑・句碑があります。
手水舎
楼門
訪れた日は紅葉が始まった頃で、楼門前に紅葉がとてもきれいでした。
外拝殿
社殿は近江造り。
楼門をくぐり中に入りますと、境内の広さと外拝殿の大きさにびっくりです!!
内拝殿
外拝殿の拝所から正面に見えるのが内拝殿。
私が訪れた時は丁度、七五三の御祈祷が行われていました。
本殿・内外拝殿を回廊が取り囲んでいます。
栖松遙拝殿(せいしょうようはいでん)
遥拝式が行われる全国社寺遥拝所。
かつて高松宮家の邸内社・御霊殿として有栖川宮家以来の御霊を祀っていた建物です。
神符授与所
百人一首カルタ
百人一首カルタが展示されています。
近くの勧学館では「カルタくじ」というのがあるようです。
この「カルタくじ」は本物の競技札を使用しています。
競技カルタをしている人なら是非欲しいですね!!
運命の札に出会って、得意札にするのもいいかも♪
勧学館までは徒歩2~3分です。
近江神宮 御朱印
【所在地】滋賀県大津市神宮町1-1
【御朱印】あり。
【駐車場】あり。
【アクセス】・京阪石山坂本線 近江神宮前駅から北西へ0.6km。
・JR西日本湖西線 大津京駅から北西へ1.1km。