西方院(さいほういん)は大阪府南河内郡太子町にある浄土宗の寺院です。
山号は南向山、寺号は法楽寺。
寺伝によれば、創立は推古天皇30年(622年)で、開基は三尼公(善信尼、禅蔵尼、恵善尼)。
善信尼は蘇我馬子の娘、禅蔵尼は小野妹子の娘、恵善尼は物部守屋の娘です。
御本尊は阿弥陀如来と十一面観音菩薩。
三尼公御廟所があります。
それでは、西方院へと参りましょう。
叡福寺前の道路を渡り、路地を歩いて行くと見えてきました。
訪れたのは紅葉の時期で、山門辺りの紅葉が散り始めていましたが、とても美しかったです。
境内
山門
西方院縁起
622年に聖徳太子が死去した後、聖徳太子の乳母であった三人の侍女が出家。
善信(蘇我馬子の娘)・禅蔵(小野妹子の娘)・恵善(物部守屋の娘)により、聖徳太子の御廟がある叡福寺の門前にその塔頭として法楽寺の寺号で創建されました。
聖徳太子作の阿弥陀如来像を本尊として、太子の遺髪を納めたと伝わっています。
本堂
聖徳太子作の阿弥陀如来像がご本尊。
扁額
安福寺珂憶(かおく)上人の筆によるもの。
本堂前には結縁南沸太子像
「三尼公が優しく幼きお太子様に触れられたように、皆さまも優しく両手で触れてご縁を結んでください」と書かれてありました。
境内
観音堂
紅葉がとても美しい境内でした。
西方院御詠歌
「むらさきに 雲のにほひて 観世音 在しまします 西方の空」
山門からは聖徳太子御廟のある叡福寺が見えます。
西方院山門を出て右手に歩いて行きますと聖徳太子三尼公の御廟所があります。
聖徳太子三尼公御廟所
山門前には西方院駐車場があります。
(伝)蘇我馬子の墓
西方院から2~3分歩きますと、(伝)蘇我馬子の墓があるようですので行ってみることにしました。
西方院を出て左に曲がり歩いて行きます。
途中にあった薬師堂
薬師堂から少し歩きますと、(伝)蘇我馬子の墓に到着です。
(伝)蘇我馬子の墓
この墳は古くから土地の人々によって蘇我馬子の塚と言い伝えられています。
しかし、「建久四年古図」(西暦1193年)には、妹子大臣塚と記されていて真実は定かではないようです。
蘇我氏一族のゆかりの地に霊を祀る遺跡であるようです。
和を以って貴しと為す・・マンホール!
動画
(2021年2月撮影)
御朱印
西方院 新西国霊場 御朱印
西方院 三尼公 御朱印
安福寺珂憶(かおく)上人の書体によるもの。
アクセス
【所在地】大阪府太子町太子1663
【御朱印】あり。
【札所】新西国霊場第八番札所
【駐車場】あり。
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