室生寺(むろうじ)は、奈良県宇陀市室生にある真言宗室生寺派の大本山のお寺です。
山号は宀一山(べんいちさん)または檉生山(むろうさん)。
「宀一山縁起」によりますと、奈良時代の白鳳9年(680)に、天武天皇の勅命により、修験道の祖・役小角(えんのおづぬ)が初めて建てたと伝えています。
久しぶりに訪れた室生寺。
美しい新緑がより一層と境内を彩り、見るものすべてが輝いていました。
それでは、「女人高野」とも呼ばれている室生寺へと参りましょう。
境内
お土産物屋や飲食店が立ち並ぶ参道を歩いていると、突如と室生寺への入り口が現れます。
この入り口には料理旅館の橋本屋があります。
作家の瀬戸内寂聴氏や井上靖氏、五木寛之氏たちも訪れたとか。
中でも写真家の土門拳氏は室生寺撮影のため常宿とされていたようです。
子供の頃(もう40年程前のこと)室生寺へ訪れた際、橋本屋で頂いた「山いもの天ぷら」がとてもおいしかったのを覚えています。
あのメニューは今でもあるのかな?
朱塗りの太鼓橋を渡って、室生寺へと向かいます。
下に流れるのは室生川
本坊
ここでサクッと、室生寺の境内図をご紹介しましょう♪
見えるかな?
室生寺参道に並び立つ樹齢約700年の3本のスギ(三宝杉)
私たちが訪れた数日後の2022年6月18日早朝、3本のうち西側の木(手前)が根元から室生川側に倒壊してしまいました。
仁王門
朱塗りの色がとても綺麗で、新緑とのコラボが最高です。
バン字池
梵字のバンという字の形を表しています。
鎧坂
とても美しい石段です。
鎧坂の途中に弁財天さまがいらっしゃいました。
鎧坂を登りきると、金堂(国宝)が目に飛び込んできました。
金堂内部には、中尊 釈迦如来立像・薬師如来立像・文殊菩薩立像・十二神将立像(六躯)が安置されています。
懸け造りの高床正面一間通りは江戸時代に付加した礼堂(らいどう)で、この部分が無かった時代には、堂内の仏像の姿が外からも拝めたようです。
弥勒堂(重文)
金堂前庭の左手(西側)にある三間四方のお堂。厨子に収められた弥勒菩薩像を安置しています。
弥勒堂の正面に小さなお社がありました。
お社の横には、軍茶利明王(ぐんだりみょうおう)の磨崖石仏
このお社についての説明書きがなかったので調べてみましたら、近くの龍穴神社と繋がっているとのこと。
ここで手を合わせると龍穴神社にお参りしてる事になるそうです。
金堂からさらに石段を登ると、本堂(灌頂堂・国宝)が見えてきます。
新緑に覆われて、とても美しいです。
正面の厨子に安置される観音像は、穏やかな作風の榧(かや)の一木造りで、観心寺・神咒寺(かんのうじ)の如意輪観音とともに、日本三如意輪の一つと称されています。
金堂の左手から奥の院へ続く石段の上に目をやりますと・・・!
五重塔(国宝)が優雅に建っていました。
屋外の塔としては日本で最も小さく、また法隆寺に次ぐ古塔であるとか。
新緑に包まれた五重塔。
こじんまりとして、女性のように艶やかで優美な姿はとても美しかったです。
動画
パワースポットめぐり!女人高野 室生寺
御朱印
室生寺の御朱印の種類はたくさんあります。
本堂や奥の院でしか頂くことができない御朱印もあるのでお参りの際は忘れずに♪
こちらは本堂で頂きました。
大和路秀麗八十八面観音
アクセス
【所在地】奈良県宇陀市室生78
【拝観時間】8:30~17:00 ※12/1~3/31の間は9:00~16:00
【拝観料】大人600円、子供400円
【札所等】仏塔古寺十八尊第18番、西国薬師四十九霊場第8番、大和地蔵十福霊場第10番、役行者霊蹟札所、大和路秀麗八十八面観音巡礼、神仏霊場巡拝の道第36番(奈良第23番)
【駐車場】室生寺駐車場あり。参道近隣にもあり。
【交通アクセス】奈良交通バス「室生口大野駅」~「室生寺前」室生寺前バス停下車、徒歩約5分、所要時間 約14分。
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