春日大社(かすがたいしゃ)は、奈良県奈良市に鎮座されています。
全国に約1000社ある春日神社の総本社です。
御祭神は、武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売御神
春日大社は、日本の国の繁栄と国民の幸せを願って神護景雲二年(768)、御蓋山(みかさやま)の中腹のこの地に社殿を造営し、四柱の神々様を併せお祀りしたのがはじまりです。
1998年(平成10年)にユネスコの世界遺産(文化遺産)に「古都奈良の文化財」の1つとして登録されました。
境内
参道
空気が澄んで、マイナスイオンたっぷりの気持のいい参道を歩きます。
昼間は参拝客でいっぱいの参道も、朝は気持ちがいいです。
二の鳥居付近で、武甕槌命が鹿島から鹿に乗ってやってきたと伝わる鹿が迎えてくれました。
伏鹿手水所(ふせしかのてみずしょ)
手水所で身を清めたら、まず最初にご挨拶するのは祓戸神社です。
手水所の近くに鎮座されています。
そして、再び参道を進みます。
左手奥に見えるのは著到殿(ちゃくとうでん)。
平安・延喜年間の創建。
3月の春日祭の折に御本殿での勅使参向之儀に先立って「着到之儀」が行われる建物です。
暫く歩きますと、左手に榎本神社が見えてきます。
御祭神は、猿田彦命(さるたひこのみこと)。
寿命を守り給う神様として信仰されています。
又、同時に導きの神、道開きの神として、人生の岐路にご加護を願う方が多く参拝にいらっしゃいます。
榎本神社から歩くことスグ、春日大社に到着です。
南門
こちらの南門の前に石がありました。
こちらの石は、太古の昔、神様の憑代として祀られた「磐座」、或いは赤童子(春日若宮御祭神)が、このところより現れたといわれる「出現石」、また、宝亀三年(772)の雷火で落下した社額を埋納したと伝えられる「額塚」等、諸説のある神石であるようです。
中門
私が訪れたこの日(2016年5月)は、第六十次式年造替(しきねんぞうたい)を記念して、新設された禁足地の御蓋山浮雲峰遥拝所、新装となった中門、御廊、万燈籠を再現した藤浪之屋、御神霊が遷された御仮殿の特別参拝させて頂くことができました。
また、150年ぶりに神前につけられた、5代将軍徳川綱吉、戦国大名の宇喜多秀家から奉納された釣燈籠を、直江兼続、藤堂高虎が奉納した燈籠も拝観させて頂くことができ、とてもよかったです。
禁足地である御蓋山浮雲峰遥拝所はこの廻廊(重文)の向こうにありました。
式年造替とは、神さまがお鎮まりになる神殿や、神さまの御料で御殿の中にお納めをする御神宝などを造り替え、御修繕を行うことによって、御神威のさらに若々しく力強いご発揚を願う、日本人固有の信仰に基づいて行われるものです。
春日大社では創建以来ほぼ20年毎にご奉仕されています。
藤浪之屋
江戸時代まで神職の詰所であった藤波之屋で、万燈籠の幽玄の美を体験することができました。
通常でも特別参拝が可能です。
燈籠が並ぶ回廊を通り、中門前まで進み参拝し、藤浪之屋も拝観できます。
●受付時間:8:30~16:00
●初穂料:500円
四脚門
創建年不詳(市指定文化財)
明治時代に桂昌殿の後方部分が増築され、社務所として使われていた時の正門。
四脚門と酒殿の間を通り抜け、末社一言主神社へ
御祭神は、一言主大神様。
一事(一件)を真心こめて祈願すれば、必ず叶えて下さる神様です。
暫く歩きますと、摂社水谷神社(みずやじんじゃ)が鎮座されていました。
御祭神は素盞鳴命様・大巳貴命様・奇稲田姫様。
平安時代から幕末までの神仏習合時代は祇園精舎の守護神で医薬の神として尊崇され、「牛頭天王(ごずてんのう)」とされていました。
古くより霊験あらたかな神様として名高く、病気平癒や子授けを祈る人が多い神社です。
子授け石
水谷神社の近くに趣のある茶屋があります。
ここで少し休憩するのもいいですね。
お食事もできるようです。
茶屋の横を流れる水谷川のせせらぎがとても気持ちいいです。
水辺に鹿も遊びに来るようですよ。
御朱印
春日大社式年造替記念 御朱印
動画
(2022年5月撮影)
アクセス
【所在地】奈良市春日野町160
【御朱印】あり
【駐車場】あり
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