家原寺(えばらじ)は、大阪府堺市西区家原寺町にある行基宗大本山のお寺です。
飛鳥・奈良時代の高僧行基(668~749)は、この地で生まれました。
寺伝によりますと、慶雲元年(704年)、母方の実家のあった誕生地に自ら寺院を建立したのが家原寺の始まりとされています。
ご本尊の文殊菩薩は「知恵の文殊」として、一年を通して数多くの参拝者があり、特に受験生が多く、合格祈願に訪れることで有名です。
合格祈願の寺として、以前は祈願する際に本堂の壁に直接願い事を書き入れていました。
そのため別名「落書き寺」と呼ばれていましたが、現在はハンカチに書いて本堂の外壁に張り付けることから、別名「ハンカチ寺」とも呼ばれています。
家原寺境内は、大阪府指定史跡となっています。
蓮の花の咲く頃に訪れました。
それでは、家原寺へと参りましょう。
境内
南大門
仁王像が向かい合って立っています。
南大門は幾多の戦災や火災から生き延びた現在の家原寺で最も古い建造物(昭和40年に修理)。
廃仏毀釈で荒廃しましたが、現在安置されている仁王像は明治時代に近郊の寺院より移設されたものです。
本来安置されていた仁王像は「運慶」「快慶」の作で、廃仏毀釈ののち明治時代にフランス人の美術商に売却され、現在は米国ワシントンのフーリエ博物館に収蔵されています。
家原寺は、2018年に高野山真言宗から独立し、行基宗本山となっています。
家原寺案内
飛鳥・奈良時代の高僧行基(668~749)は、この地で生まれ、父の高志才智(こしのさいち)は、百済から渡来した王仁(わに)を祖先とする一族で、母は蜂田首虎身(はちたのおびととらみ)の娘の古爾比売(こにひめ)とされています(「大僧正舎利瓶記」より。)
行基は仏教の民間布教と同時に、灌漑用の溜池を造るなどの社会事業を推し進めました。
不動堂
境内はとても広く、約20000坪あるそうです!
20000坪ってどの位の大きさなのかな?
東京ドームが15000坪なので、東京ドームより少し大きいって感じでしょうか?
明治初年の廃仏毀釈で荒廃し、また戦後の農地解放で敷地や農地を失い現在に至っているそうです。
っという事は、、それ以前は、かなり大きな伽藍だったのですね!
水かけ地蔵堂
賓頭盧尊者
大きな手水岩
伽藍建立時からあった岩(重量不明)を加工した手水岩。
蓮池
たくさんの蓮の花が咲いていました。
家原寺の蓮の花の大きさにビックリしました(笑))
訪れたのはお昼過ぎだったので、蓮の花はほとんど・・お昼寝中(笑))
蓮の花は午前中に開いているそうなので、花を見るなら午前中がおススメです。
三重塔と蓮
本堂
ご本尊は文殊菩薩。
地元では「知恵の文殊さん」として親しまれています。
本堂からの風景
ぼけ除け観音像
行基菩薩誕生塚
ヤマモモの木と薬師堂
ヤマモモの木は堺市指定保護樹です。
西国薬師第十五番霊場
三重塔
三重塔は1989年(平成元年)再建。
三重塔の前には文殊菩薩さま
三重塔をぐるりと囲むようにたくさんの石仏が!
放生池庭園
弁天堂
動画
御朱印
おおさか十三仏霊場第三番の御朱印
アクセス
【所在地】大阪府堺市西区家原寺町1丁8-20
【拝観時間】10:00~16:00
【交通アクセス】JR阪和線「津久野駅」下車、徒歩約10分。南海バス「文珠前バス停」下車、徒歩約3分。
【駐車場】有料駐車場あり(500円硬貨or専用コイン)。授与所で500円分の授与品をお分かち頂き専用コインを頂きました。
【お手洗い】なし。
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