法楽寺(ほうらくじ)は、大阪市東住吉区にある真言宗泉涌寺派大本山のお寺です。
山号は紫金山(しこんざん)、院号は小松院。
法楽寺の創建は治承二年(1178年)、平家の棟梁、小松内大臣 平重盛公により建立されました。
御本尊に大聖不動明王をお祀りし、「たなべのお不動さん」の名で親しまれています。
山門をくぐると、とても美しい三重塔が迎えてくれました。
それでは、法楽寺へと参りましょう。
境内
境内図と法楽寺縁起
平治の乱に滅びた源氏の棟梁源義朝公の念持仏、如意輪観音像を安置し、怨親平等(おんしんびょうどう・絶対平等の慈悲の心)に平家、源氏の菩提を篤く弔うことを願い、治承2年(1178)摂津田辺の地に寺を建立したのが法楽寺の始まりと伝わります。
山門
元亀二年(1571年)秋、信長の兵火(河内攻め)により堂舎等が焼失し荒廃。
その後、永きに渡り無住の時代(140年)が続きましたが、正徳元年(1711年)に野中寺から洪善普摂(こうぜんふしょう)和上が晋山し、和歌山の雑賀衆の帰依を受け、大和大宇陀の松山藩織田家の殿舎を移築し、お寺が再興されました。
今日の山門、本堂はその時の建物です。
総高は約23メートルもある、とても美しい三重塔です。
通称「平成の三重宝塔」と呼ばれています。
ご本尊は金剛界大日如来像。脇侍として江戸時代の作と伝わる不動明王立像と愛染明王坐像が祀られています。
平重盛は熱心な仏教信者で、宋の禅師・育王山仏照に結縁を求めると、仏照は重盛の志の篤さに感銘し、阿育王山(あいくおうざん)伝来の仏舎利二粒を送りました。
現在、この仏舎利二粒は、最上最尊の寺宝として三重塔に安置されています。
ご縁日である毎月28日にご開帳されます。
三重塔の前に何か立てかけてあります。
一、お経(般若心経)を唱え、塔を右に三回廻れば、一切の煩悩が消滅し尊い功徳が備わり
二、さらに、塔を右に三回廻れば、むさぼり(貪)、怒り(瞋)、愚痴(痴)から解き放さる
三、そして、塔を右に三回廻ればこの身が厳かとなり、神仏の境地に近づく。
是塔を右遶(うにょう)する功徳であり、大利益を生む行なり
※本堂に百八遍巡の「朱印帖」があります。
お参りのつど巡り積徳を重ねて下さい。
三重塔を右に廻ることによって、ご利益を頂けるようです。
私がお参りに行った時も、塔の周りを廻っている方がいらっしゃいました。
百八遍巡の「朱印帖」もあるそうで、これはすごいご利益が頂けそうです。
法楽寺創建 平重盛所縁
鐘楼
水かけ不動
楠の大木
二宮金次郎さんもいらっしゃいました♪
大楠の天狗
楠大明神
本堂
不動明王・釈迦如来・如意輪観世音菩薩・ 十一面観世音菩薩・地蔵菩薩・歓喜天が祀られています。
英霊地蔵尊
マニ車
おおさか十三霊場の札所では、必ずお見かけするマニ車。
マニ車の中にはお経が納められていて、手でまわすとお経を一巻お唱えするのと同じ功徳があるといわれています。
木のニワトリさん
不動明王のお使いの鶏さん。
「ポコっ!」っと叩くことができます(笑)。
叩くことに何か意味があるのかな?
お寺の方に聞いた所、特に意味はないようです。
大師堂
観音堂
リーヴスギャラリー小坂奇石記念館
御朱印
おおさか十三仏霊場第1番
アクセス
【所在地】大阪府大阪市東住吉区山坂1丁目18-30
【札所等】近畿三十六不動尊霊場第3番、おおさか十三仏霊場第1番、摂津国八十八箇所第40番、役行者霊蹟札所、神仏霊場巡拝の道第47番(大阪第6番)。
【駐車場】あり。
【交通アクセス】JR阪和線「南田辺」駅から徒歩4分、大阪メトロ谷町線「田辺」駅から徒歩10分。
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