阿麻美許曾神社(あまみこそじんじゃ)は、大阪市東住吉区矢田に鎮座されています。
古くは「阿麻岐志(あみぎし)の宮」とも言われ、天美の地名の由来となった古社です。
創建は平安時代初頭の大同年間(806~809)と伝えられ、延喜式神名帳に記載されている河内国丹比郡の式内社。
境内には樹齢500年以上のクスノキがあり、小鳥がさえずり、心癒される空間となっていました。
それでは、阿麻美許曾神社へと参りましょう。
境内
鳥居横には、開運松原六社参りの碑がありました。
開運松原六社参りとは、松原市にある阿保神社・阿麻美許曽神社・我堂八幡宮・柴籬神社 ・布忍神社・屯倉神社の六社を、元旦から15日までに参拝する行事です。
開運の『開』は「ひらく・はじめる」の意、『運』は「はこぶ・めぐる」の意があり、年の始まりに各神社を「めぐり・はじめる」参拝により、神々のご加護のもと、より良い年になるよう開運を祈願します。
お正月の元旦から15日までに六社を参拝すると、参拝記念の「開運干支張り子」を授かることができます。
ご由緒
鳥居をくぐると、樹齢500年を超えるクスノキが迎えてくれました。
すごい大きさに圧倒されます!
見上げれば、空が覆い隠される程・・・。
手水舎
拝殿
御祭神は、素盞嗚尊・天児屋根命・事代主命
素釜三寶荒神社
神武天皇遙拝所
石の扁額?がとっても素敵です。
稲荷社
今刀比羅宮御神殿
天照大神御神殿
石碑「行基菩薩安住之地」
手水舎の東側に「行基菩薩安住之地」という石碑があります。行基がこの地に居住していたという伝承があるようです。
神馬の像
東側の鳥居と山門
境内には明治初年まで、「天見山」の山号を持つ神宮寺がありました。
廃仏毀釈により廃寺となりましたが、寺の山門は参道に残されています。
境内には樹齢500年を超える巨大なクスノキが3本あり、大阪市条例で保存樹林に指定されています。
ちょっと面白いお話
開運松原六社参りの一社なのに、大阪市にあるの?・・って、ちょっと不思議に思いませんでしたか?
ここ阿麻美許曾神社を含む一帯はもともと(後に大阪市の一部となる)矢田村の一部でありました。
江戸時代に大和川の付け替えにより矢田村が分断・・・神社は大和川の南岸に切り離されてしまったのです。
この際に、南岸に残された矢田村の大半は後の松原市となる側に編入されることになったのですが、神社は矢田村の氏神さまであったことから、神社の周囲と参道のみは矢田村に残留することになりました。
このために、神社周辺は大和川の南岸にありながら大阪市になっているんですね。
地図で見てみますと、参道に相当する部分(下高野街道)が細長く、ゾウの鼻のように松原市に食い込んでいるのが解ります。
(赤点線に囲われている部分が大阪市)
動画
御朱印
アクセス
【所在地】大阪府大阪市東住吉区矢田7丁目6-18
【駐車場】参拝者無料駐車場あり。
【交通アクセス】・近鉄南大阪線河内天美駅下車、徒歩約20分。・大阪メトロ御堂筋線あびこ駅から北港観光バス(天美北二丁目行)であまみ神社前下車すぐ。
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