報恩院(ほうおんいん)は大阪市中央区にある真言宗醍醐派の仏教寺院です。
山号は高津山(たかつざん)。
寺伝によりますと、江戸時代初期(約三百年前)、名僧良遍上人(りょうべんしょうにん)が大阪の東部上町台地の佳き地を選ばれ、現世利益の不動明王信仰の世相にあった北向不動尊(きたむきふどうそん)を建立したことが始まりと伝えられています。
それでは、報恩院へとご案内しましょう。
境内
山門
山門をくぐると、真正面に北向不動明王が迎えて下さいました。
北向き不動は悪魔降伏のご利益があります。
不動尊と同時期に植えられたという樟は戦前は、鬱蒼と繁茂していたそうです。
商売繁盛と家内安全の諸願成就のご利益にあやかろうとする人々で、境内は香煙の絶え間がなかったと言われています。
明治に入り、廃仏毀釈によって報恩院は無住に近い荒れ寺でしたが、報恩院第12世の孝教和上が明治大正と復興の偉業をなしとげられました。
その後、太平洋戦争による大阪大空襲で北向不動尊を残して焼けてしまいました。
被災数日後より、住職信者一丸となって焼跡整理にとりかかり、不撓不屈の精神と努力により再興されました。
相生の樟を挟んで、南の方角を向いている南向き不動。
南向き不動は、息災延命のご利益があります。
本堂
御本尊は不動明王
本堂には不動明王と鎮宅霊符尊もお祀りされています。
摂津国八十八箇所 第21番札所、近畿三十六不動尊霊場 第5番札所になっています。
真如閣(しんにょかく)
こちらには、阿閦如来(あしゅくにょらい)さまがおられます。
阿閦如来は、密教における金剛界五智如来の内の如来さまで、大日如来の東方に位置されています。
仏道修行の第一歩たる発心の徳を司り、迷いに打ち勝つ強い心を授かると言われています。
おおさか十三仏霊場 第11番札所となっています。
マニ車
「おおさか十三仏霊場会」では、釈尊誕生の国ネパールパタン市の学校建設に援助をされています。
このマニ車は、両国の友好のシンボルとしてネパールより十三仏寺院に贈られたものです。
マニ車の中にはお経が納められていて、手でまわすと、お経を一巻お唱えするのと同じ功徳があると言われています。
境内に猫がいました。
まだ、子供のようです。
近くに行きますと、にゃぁ~♪と言ってくれましたが、「あっちへ行って!」っと言っていたのかもしれません(笑))
しばらく見つめあっていますと、どこかへ行ってしまいました。
境内の様子
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御朱印
アクセス
【所在地】大阪府大阪市中央区高津1丁目2-28
【御朱印】あり
【札所】摂津国八十八箇所 第21番、近畿三十六不動尊霊場 第5番、おおさか十三仏霊場 第11番
【納経時間】8時~17時
【駐車場】なし
【アクセス】大阪市営地下鉄谷町線、千日前線 谷町九丁目駅(2番出口)より北西へ徒歩3分(約150m)
※ご縁日
◎毎月1日 不動尊大護摩供厳修
◎毎月4日 阿閦如来
◎毎月21日 弘法大師
◎毎月28日 不動明王
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