丹生官省符神社を出て179町石を過ぎて少し歩きますと、勝利寺(しょうりじ)が見えてきます。
勝利寺とは変わった寺号ですよね。
全国でここだけなのだそうです。
急峻な石段を前にちょっと躊躇しましたが(笑)、石段を登って行ってきました。
それでは、勝利寺へと参りましょう。
縁起
勝利寺は、弘法大師が高野山開創より以前に創建したと伝えられています。
弘法大師が42才の時、厄除けのために十一面観音を奉納されたことから、厄除観音として信仰されてきました。
境内
丹生官省符神社から徒歩5分位でしょうか?
遠くから急峻な石段と仁王門の朱色がとても美しく見えました。
近くまで行ってみますと、期待を裏切らない急峻な石段です(笑)
段差も大きいので手すりは必須です!
やっと登ってきました。
仁王門
大きくてとても美しい仁王門です。
仁王門は江戸時代中期、安永2年(1773年)の建築で、九度山町指定文化財の指定されています。
仁王門をくぐって真正面に見えるのが本堂です。
御本尊は十一面厄除観音菩薩。
仁王門や本堂前にはたくさんのわらじが奉納されていました。
足腰達者を願って、また高野山へ無事に到着することを願って奉納されたのかも知れません。
勝利の意味とは?
十一面観音さまの頭上には10(もしくは11)の小さなお顔があります。
これは菩薩修行の様々な段階を表していると言われていますが、10種類の現世での利益(十種勝利)をもたらすとも言われます。
十種勝利とは
・病気にかからない
・仏に受け入れられる
・経済的な不自由や食物に不自由しない
・敵の害を一切受けない
・王が慰労してくれる
・毒に当たらない
・凶器によって一切害を受けない
・溺死しない
・焼死しない
・不慮の事故で死なない
「勝利」とは現世利益、または厄除けのことを言うので、「勝利寺」とは 現世利益の寺 という意味です。
現在では、「勝利」という寺号から、スポーツの勝利など勝負事の勝ち運を祈るお寺にもなっています。
紙遊苑
境内には「高野紙」の文化と技術を伝える資料館があります。
勝利寺の庫裏を利用した紙遊苑では、弘法大師が伝えたとされる高野紙の伝承のため、様々な展示や紙漉体験が出来るようになっています。
詳しくはコチラから
勝利寺 御朱印
御朱印は慈尊院で頂く事ができます。
アクセス
【所在地】和歌山県伊都郡九度山町慈尊院749
【TEL】0736-54-2214
【拝観料】無料、境内自由。
【交通アクセス】南海高野線九度山駅から徒歩で30分。
【駐車場】あり。
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