法道寺(ほうどうじ)は、大阪府堺市南区にある高野山真言宗のお寺です。
山号は鉢峯山。
寺伝によりますと、白鳳10年(670年)に法道(空鉢)仙人によって開基され、山号は法道仙人が当地に鉢を納めたことに因んでいると伝わります。
境内にある建物のうち、鎌倉時代後期の食堂(じきどう)、南北朝時代の多宝塔は、ともに国の重要文化財に指定されています。
それでは、法道寺へと参りましょう。
法道寺は、天智天皇の勅願によって閑谷院長福寺(ちょうふくじ)として開創されましたが、8代将軍徳川吉宗の嫡子が長福丸(ながとみまる)と名付けられたことにより、同名であることをはばかり、法道仙人の開基であることから享保元年(1716)、法道寺と改名されました。
かつては、多くの支院・支坊を有し、平安時代前期には空海をはじめ最澄や円仁などがこの寺に参篭したと伝わります。
境内
中門
金剛力士像は鎌倉時代弘安6年(1283年)に造立、市指定有形文化財です。
手水舎
境内に入ると、まず、金堂と多宝塔が目に飛び込んできました。
しっとりとした境内の雰囲気と、建物の美しさに暫しうっとり♪
「法道寺のたてもの」の案内版
まずは、法道寺の境内図をご紹介♪
金堂
ご本尊は薬師如来
百日紅の花がとてもきれいに咲いていました。
食堂(鎌倉時代・重要文化財)
食堂(じきどう)は、僧侶が法会のさいに食事などを行った建物です。
鎌倉時代の食堂は、大阪府下では河内長野市の天野山金剛寺と、この建物が残るだけで、大変貴重な建物です。
多宝塔(南北朝時代・重要文化財)
建築年代は屋根に葺かれている丸瓦に、正平23年(1368年)に作ったという銘文があり、この時期に建てられたと考えられています。
多宝塔の四隅には、塔を支える邪鬼が居ました。
邪鬼さん達のユーモラスなお姿に思わず笑ってしまいます(笑)
南北朝時代からの長い年月、支えて下さっているんですね!
すごいなぁ!!
法輪も美しい~♪
南北朝時代には、楠木正成の一族であった橋本正員(まさかず)の菩提寺となりました。
大師堂(江戸時代)
大師堂では、四国八十八ヶ所霊場のお砂踏みができます。
大師堂の周囲に、四国八十八ヶ所霊場のお砂がぐるりと配置されています。
まるでお砂で結界を張っているかのようです。
お堂の中を覗かせて頂くと、めまいが襲ってきたかのように頭の中がぐるぐる回っているような感覚になりました。
気のせいかと思い、再度覗くと・・やはり頭の中がぐるんぐるんになります(笑))
空海さんも参篭されたと伝わるお寺なので、もしかしたら空海さんパワー?笑
不思議な感覚がする大師堂でした。
動画
御朱印
アクセス
【所在地】大阪府堺市南区鉢ヶ峯寺401
【札所等】河泉二十四地蔵霊場第23番
【御朱印】あり。お隣の庫裡で頂きました。
【拝観料】無料
【駐車場】参拝者無料駐車場あり。
【交通アクセス】泉北高速鉄道「泉ケ丘駅」下車、南海バス「鉢ヶ峯バス停」下車
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