日根神社(ひねじんじゃ)は、大阪府泉佐野市日根野に鎮座しています。
式内社で、和泉五社(大鳥大社・泉穴師神社・聖神社・積川神社・日根神社・泉井上神社(総社))のうちの五の宮。
御祭神は鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)、玉依姫尊(たまよりひめのみこと)。
社伝によりますと、神武東征の際、神武天皇が天照大神と素盞嗚尊を祀り、戦勝祈願されたこの地は、太陽の出る根の意から日根と言い、日の神と根の神をお祀りした野原から日根の野、「日根野」と名付け、社名を日根神社とされたと伝わります。
日根神社は「まくら」で有名な珍しい神社です。
その昔、村娘が子授けや安産を願って「枕」を奉納したものですが、「枕=睡眠」ということから不眠や病気快復にご利益があるとされ、たくさんの方がお詣りに訪れています。
それでは、一の鳥居をくぐって、日根神社へと参りましょう。
境内
一の鳥居から長い参道をテクテク♪
こちらは、二の鳥居
社号標がある橋を渡った所には、かつては三の鳥居がありました。
令和4年9月6日に発生した台風11号の影響で、三の鳥居(昭和49年建立)が倒壊してしまったそうです(泣)
想像の三の鳥居をくぐると、とても素晴らしい空間が広がっていました。
摂社・末社が並んでいて、なんとも言えない気持ちの良い空気感が漂っています。
■摂社 比売神社
御祭神は、天照大神(あまてらすおおかみ)・素戔嗚尊(すさのおのみこと)・正覚太子(しょうかくたいし)・衣通姫(そとおりひめ)。
日根神社創建の起源となった「日の神」天照大神と、「根の神」素戔嗚尊が祀られています。
美しい本殿は大阪府指定有形文化財に指定されています。
■末社 野々宮丹生神社
御祭神は丹生都比売大神。
■末社 野口戎神社
御祭神は事代主神。
■末社 岡前神社(おかざきじんじゃ)
御祭神は素戔嗚尊。
■末社 赤之宮
御祭神は丹生都比売大神。
摂末社にご挨拶していると!
あらっ♪ 白い猫がこちらをじぃ~っと見ています(笑))
何か言いたそう・・(笑)
「よ~来たな♪」っと、言ってくれているのかな?www
トコトコと、参道を横切り、歩いて行きました♪
社務所
四の鳥居
手水舎
手水舎には、たくさんの「まくら」が吊り下げられていました。
日根神社は「まくら祭り」が有名で、昔、村娘が枕に願いを込めて奉納したことから、「まくら祭り」が始まったのだそうです。
神門
日根神社の創建は、霊亀2年(716年)に制定された和泉五社のうちに数えられており、延喜式内社日根郡十座のうちに列せられていることから、1200年以上前であると考えられています。
拝殿
主祭神は鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)、玉依姫尊(たまよりひめのみこと)。
祭神は、五瀬命(いつせのみこと)・稲飯命(いないのみこと)・三毛入野命(みけいりののみこと)・神日本磐余彦尊(かむやまといはれびこのみこと)・億斯富使主(おしふみのおみ)。
本殿は大阪府指定有形文化財に指定されています。
社伝によれば、現在の本殿は天正年間、兵火に焼失したものを豊臣秀頼が再建したものといわれています。
とても大きくて美しいご本殿です。
新道の宮
御祭神は菅原道真公。
どなたが祀られているのか不明。
境内を流れる樫井川の向こうは慈眼院。
かつては日根神社の神宮寺でした。
国宝の多宝塔が見えます。
境内に置かれたベンチには中世日根荘の風景が。
枕のお守りがありました。
「枕」はもともと子授けや安産を願って奉納したものですが、「枕=睡眠」ということから、不眠や病気快復にご利益があるとされています。
私も「安眠枕御守」を頂きました。
これで、ぐっすり快眠です!笑
御朱印
とても美しかったので、比売神社の御朱印を拝受しました。
摂社の比売神社は、かつて日根野村字溝口にあり「溝口大明神」とも称されていました。
比売神社にお祀りされている衣通姫(そとおりひめ)は、第19代・允恭天皇の皇后の妹姫。
允恭天皇の寵愛を受け、天皇との忍ぶ恋の様子が日本書紀に記されています。
本朝三美人の1人に数えられるほど大変美しい女性で、その美貌が衣服を通して光り輝くほどであったといわれています。
和歌に優れていたとされ和歌三神の一柱にも数えられています。
参拝動画
アクセス
【所在地】大阪府泉佐野市日根野631-1
【駐車場】あり。池の横の駐車場(観光保存会駐車場)を利用できます。
【交通アクセス】JR「日根野」駅から徒歩20分。南海バス犬鳴山行「東上」下車すぐ。
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