興福寺(こうふくじ)は、奈良県奈良市登大路町にある南都六宗の一つで、法相宗の大本山の寺院です。
興福寺の本堂である中金堂の東にあることから東金堂(とうこんどう)と呼ばれています。
神亀3年(726)に聖武天皇が叔母の元正太上天皇(げんしょうだじょうてんのう)の病気全快を願って造られた薬師如来坐像を本尊とします。
では、奈良時代の雰囲気を感じる興福寺東金堂へとご案内しましょう。
まず、興福寺は広いですので、東金堂の場所を境内図で確認しておきましょう。
ちなみに享保2年(1717)の焼失以降、再建がかなわなかった中金堂は現在再建中!
2018年、落慶予定です。
お待たせしました。
では、東金堂へと参りましょう。
東金堂
拝観料300円を納め、中に入ります。
実はこの日、拝観料を割引してもらえたのです(笑))
奈良バス一日乗車券提示で50円割引いて頂きました。
ラッキ~♪
木札の奈良バス一日乗車券。。券じゃなくて札かな(笑))
せんとくんがかわいい♪
さて話を戻しまして・・・、東金堂の中に入ってみますと仏像がめちゃたくさん並んでいました。
「わぁ~~!すごぉ~いい!」と、感動してしまいました。
仏像好きなら、暫くここから動けないと思いますよ。
いつもの事ながら、堂内での写真は禁止なので、頂いたパンフから少しご紹介したいと思います。
御本尊は、銅造薬師如来坐像(重文)。
薬師如来を補佐する菩薩さまとして、脇侍に銅造日光・月光菩薩立像(重文)がいらっしゃいます。
それにしても仏像の迫力がすごいです。
諸尊の配置図をアップしてみましょう。
薬師如来(重文)、日光・月光菩薩(重文)、文殊菩薩(国宝)、維摩居士(国宝)の周囲を十二神将(国宝)がずらりと守り固め、そして、またその四隅を四天王(国宝)が守っているという・・なんともすごい迫力なんです。
私も仏像が好きなので、暫く見入ってしまいましたよ。
仏像の中でも、維摩居士坐像に出会えたことはすごくうれしかったです。
ここで少し維摩居士(ゆいまこじ)について、簡単にご紹介したいと思います。
維摩居士は、古代インドの商人で釈迦の在家のお弟子さんでして、大乗仏教経典の一つに「維摩経」があります。
その内容がとても面白く、維摩にまつわる物語となっています。
維摩が病気になったので、釈迦が弟子達や弥勒菩薩などの菩薩に見舞いに行くように命じるのですが、みんな以前に維摩にやり込められているので、行きたくありません。
そこで、文殊菩薩が見舞いに行くことになり維摩と対等に問答を行うのですが・・・。
超訳「維摩経」がとても面白かったので、ご紹介をさせて頂きます。
維摩居士坐像と文殊菩薩坐像。
維摩経のお話を聞いたことがあったので、東金堂で2つの坐像と同時にお会いできたことはとてもうれしかったです(笑))
興福寺東金堂 御朱印
御朱印は東金堂前の仮施設で拝受しました。
【所在地】奈良県奈良市登大路町48番地。
【御朱印】あり。
【駐車場】あり。
【アクセス】近鉄奈良線近鉄奈良駅下車徒歩7分。