岩船寺(がんせんじ)は、京都府木津川市加茂町岩船にある真言律宗のお寺です。
山号は高雄山(こうゆうざん)。
ご本尊は、行基作と伝わる阿弥陀如来坐像。
「岩船寺縁起」によりますと、岩船寺の創立は、天平元年(729年)、聖武天皇が出雲国不老山大社に行幸の時、霊夢があり、大和国鳴川(現・奈良市東鳴川町)の善根寺(鳴河寺)に籠居していた僧行基に命じて阿弥陀堂を建立したのに始まるとされています。
岩船寺は、「あじさいの名所」としても知られ、初夏には境内一帯にあじさいが咲き誇り、たくさんの人が訪れる人気のお寺です。
あじさいで彩られた風景を見たくて、岩船寺を訪れました。
それでは、あじさいが咲き誇る岩船寺へと参りましょう。
境内
駐車場に車をとめて、少し歩くと、山門が見えて来ました。
山門の石段前には、岩船寺の僧が身を清めるために使用したとされる石風呂(鎌倉時代)があります。
山門
岩船寺のあじさいを写真に収めようと、たくさんのカメラマンが山門前にスタンバっているのを見てビックリ!笑
山門前は、あじさいと三重塔が収まるいいアングルのようです♪
本堂
ご本尊は、行基作と伝わる阿弥陀如来坐像(平安時代・重要文化財)。
3m近い「丈六」の阿弥陀如来坐像です。
本堂内で、ご住職からの説明を聞く事ができました。
楽しみにしていた普賢菩薩騎象像(平安時代・重要文化財)は、修復の為、まさかの不在!
110年振り?いや・・120年振りだっけ?w(曖昧な記憶でスミマセン)の修復だそうです。
残念(´;ω;`)ウッ…
今年(令和6年)の12月にお帰りになられるとのことでした。
また、再訪しよう!
三重塔(重要文化財)とあじさいが織りなす風景はとても美しいです!
花手水も綺麗♪
本堂では、アマガエルがお出迎え♪
十三重石塔(鎌倉時代・重要文化財)
石室(重要文化財)
奥壁には不動明王立像が彫られています。
石室不動明王の周りは、あじさいで包まれていました♪
厄除け地蔵菩薩
五輪塔(鎌倉時代・重要文化財)
三重塔
仁明天皇が智泉大徳の遺徳を偲んで承和年間(834)に宝塔を建立したと伝えられています。
現存する三重塔は嘉吉2年(1442年)に建立されたもの。
阿字池と三重塔
「報恩の鐘」と三重塔
広場にもあじさいがたくさん咲いていました♪
歓喜天堂
岩船寺は、聖武天皇をはじめ各天皇の祈願所として世に知られていた。
その後、高僧平智僧都が心願成就祈願のため、歓喜天を祀って以来七百有余年
霊験有って、今も商売繁盛・招福・結縁を願う人々の依りどころとなっている。
なんとなく・・クマさんの顔に見えるあじさい(笑))
白山神社
岩船寺の山門横から白山神社へと続く参道があります。
少し歩くと石段が見えて来ました♪
えっちらおっちらと石段を上がり、割拝殿を抜けると・・!!
とても美しいご本殿が現れました!!
白山神社(左)と摂社春日神社(右)
岩船寺で頂いたパンフレットによりますと、天平勝宝元年(749)、岩船寺伽藍守護の為に建立されたと伝えられています。
現在のご本殿は、嘉吉2年(1442年)頃の建立とされ、重要文化財に指定されています。
割拝殿
帰り道・・白山神社の石段で、トカゲを発見!
「よぅお参り~♪」と言ってくれてたのかな?笑
参拝動画
御朱印
関西花の寺二十五ヶ所霊場の御朱印を拝受しました。
アクセス
【所在地】京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
【拝観料】大人500円、中高生400円、小学生200円
【札所等】仏塔古寺十八尊第4番・関西花の寺二十五霊場第15番・神仏霊場巡拝の道第129番(京都第49番)
【駐車場】門前にあります(普通車300円)。
【交通アクセス】・関西本線(JR西日本)加茂駅から木津川市コミュニティバス当尾線で約15分、「岩船寺」下車すぐ
・JR奈良駅・近鉄奈良駅(近鉄奈良線)から奈良交通バス (広岡行き)で約18分「岩船寺口」下車、徒歩25分
・季節運行観光ループバスはコチラから
・奈良定期観光バス運行はコチラから
岩船寺門前には、無人販売所も♪
岩船寺から浄瑠璃寺にかけて、自然石に刻まれた「磨崖仏(まがいぶつ)」見ながら歩くことができる古道があります。
「当尾(とうの)の石仏めぐり」と呼ばれ、石仏を巡るハイキングコースとして多くの人々に親しまれています。
約2キロ程の下り道(徒歩約35分)で、自然豊かな古道を歴史を感じながら歩くのも楽しそう!
機会があれば、岩船寺から浄瑠璃寺まで石仏を見ながら歩いてみたいな♪
【中古】 当尾の石仏めぐり 浄瑠璃寺・岩船寺の四季/中淳志(その他) 価格:665円 |
【中古】 大和の古寺 新装版(七) 浄瑠璃寺・岩船寺・海住山寺/小川光三,永野太造,矢沢邑一,渡辺義雄【写真】,濱島正士【解説】 価格:1754円 |
関西花の寺二十五ヶ所霊場まとめ