龍雲寺（りゅううんじ）は、大阪府富田林市加太にある黄檗宗のお寺です。
山号は智福山。
龍雲寺は、かつて河内長野市石見川にある真言宗の古寺でしたが、享保九年（一七二四）狭山藩主北條氏朝の援助のもと、独園和尚が開山となり、黄檗宗に改宗、北條家と狭山藩士ならびに加太新田農民の菩提寺としてこの地に移されました。
山門から本堂に続く参道には、お釈迦さまの生涯を実感できるよう、ちょっとしたテーマパーク？的な感じになっている楽しいお寺さんでした。
それでは、お釈迦さまの生涯を楽しく学べる龍雲寺へと参りましょう。
境内
山門には山号「智福山」
とてもきれいで素敵な境内です。
ではここからは・・お釈迦さまの生涯を体験するテーマパークの始まりです（笑））
生前のお話から入滅するまで、お釈迦さまの生涯における重要な八つの出来事を釈迦八相（しゃかはっそう）と言います。
八つの出来事のうち、ここでは六つのお釈迦さまのストーリーがありました。
まずは、お釈迦さまの誕生♪（BC437年頃）
生まれる前のお釈迦さまは、天界から象の姿になって降りて来られました。
なので、、象も登場～♪笑
出家 29才
29才の時に王宮を離れ、修行の旅に出ます。
あれっ？
出家の像がない！っと思ったら、画像としてお寺にあるようです。
苦行 29才～35才
厳しい修行で頬はこけ、肋骨が浮き出してしまっています('◇')ゞ
成道 35才
お釈迦さまが悟りを開かれた場面です。
説法（初転法輪）35才～80才
説法をするお釈迦さまの台座の下には「吾唯足知」。
「吾唯足知」は、「われ、ただ、たる（を）、しる」と読みます。
「満足することを知ることが幸せである」という意味です。
お釈迦さまの生涯を見ていると・・突如現れる？玄奘三蔵法師の像
玄奘三蔵法師と言えば、頭に浮かんでくるのは・・夏目雅子さんが三蔵法師を演じていたドラマ「西遊記」（笑）。
シルクロード陸路でインドに向かった玄奘三蔵法師は、様々な困難を経て、経典や仏像などを持って帰還します。
日本に玄奘三蔵法師の霊骨があるのは、慈恩寺と薬師寺の２寺院です。
話は戻り・・。
お釈迦さま 涅槃 80才
涅槃の像がなかったのですが、こちらも画像としてお寺にあり、享保一九年（一七三四）作の涅槃図は、五月五日の「ウエサカ祭の日」に公開されているようです。
「ウエサカ祭」の由来は、タイなど南方の仏教国ではお釈迦さまをたたえるお祭りがインド暦の四月（ウエサカ月）の満月の日に、ウエサカ祭として盛大に行われていることによります。
毎年五月五日に行われる「ウエサカ祭の日」では、誕生仏～涅槃像を巡拝する「釈迦めぐり」や「だんごまき」など、楽しいイベントがあるようです。
お釈迦さまの生涯を見ているうちに、本堂に到着です♪
本堂
ご本尊である十一面観世音菩薩は平安朝後期の作。
本堂の前には布袋さまがいらっしゃいました。
布袋さまは弥勒菩薩の化身とされています。
黄檗宗のお寺でも多く祀られていて、福をもたらす神として七福神の一神となっています。
龍雲寺は河内西国第四番札所
黄檗宗のお寺にあるお魚の形をした木製の法具「開梆」（かいぱん）は、時刻を知らせるためのもの。
御由緒
この寺は、もともと河内長野市石見川の真言宗の古寺であったものを、加太新田開発に伴い住み着いた人たちの要望により、狭山藩主北條氏朝公の援助のもと、独園和尚が開山となって黄檗宗（禅宗）に改宗し、北條家と狭山藩主ならびに加太新田農民の寺として、享保九年（一七二四）この地に移されたものである。
そして、享保十八年（一七三三）拡張改築され、現在に至っている。
御詠歌
「もとよりも いしみがわなる かんぜおん ちふくのやまに つきそのこれる」
狭山藩主であった北條家のお墓がありました。
花菖蒲がとてもきれいに咲いていました♪
龍雲寺境内では季節を彩る花々が咲き、自然の美しさを感じさせてくます。
夏（７月～８月上旬）には、蓮も見ることができます。
境内にはかわいいベンチも♪
参拝動画
御朱印
アクセス
【所在地】大阪府富田林市加太2-11-19
【札所等】河内西国霊場第4番
【お手洗い】あり。
【駐車場】あり。
【交通アクセス】南海高野線 大阪狭山市駅下車、徒歩約10分。
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