関西の寺社めぐり

堺市北区・華表神社の御朱印と境内の魅力|癒しの神社めぐり

住宅街の奥で出迎えてくれる華表神社の朱塗りの鳥居。ここから癒しの時間が始まります。

大阪メトロ沿線をめぐる「OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡り」でご縁をいただき、堺市北区に鎮座する華表神社(かひょうじんじゃ)を訪れました。

住宅街の奥に静かに佇むこの神社は、仲哀天皇の時代に創建されたと伝わる1500年以上の歴史を持つ古社です。

鮮やかな朱の鳥居をくぐると、夏の光と緑に包まれ、心がふっとほどけていくような感覚に。

御朱印めぐりの途中で出会ったこの場所には、歴史の深さとやさしい祈りの気配が静かに息づいていました。

今回は、華表神社の御朱印や境内の見どころ、アクセス情報等を、癒しの神社めぐりの記録としてご紹介します。

それでは、華表神社へと参りましょう。

 

 

華表神社とは|大阪・堺市北区にある歴史ある神社

 

大阪府堺市北区の住宅街に、静かに佇む「華表神社(かひょうじんじゃ)」。

その創建はなんと、仲哀天皇9年(西暦200年)と伝えられており、1500年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。

社伝によれば、神功皇后が三韓征伐の凱旋の際、筑紫から摂津国難波に至った折に、素盞鳴尊(すさのおのみこと)をお祀りして創建されたのが始まりとされています。

その後、弘仁元年(810年)には空海が五穀豊穣を祈願して宇賀之御魂命(うがのみたまのみこと)を勧請し、さらに元享元年(1321年)には石清水八幡宮から誉田別命(ほんだわけのみこと)を迎え、勅願所となりました。

現在の御祭神は以下の三柱です。

素盞鳴尊(すさのおのみこと):厄除け・災難除けの神
宇賀之御魂命(うがのみたまのみこと):五穀豊穣・商売繁盛の神
誉田別命(ほんだわけのみこと):武運長久・出世開運の神

神社の名前「華表(かひょう)」は、中国で宮殿や廟の前に立てられる石柱を意味し、日本では鳥居を指す言葉として使われています。

その名の通り、境内には美しい朱塗りの鳥居が立ち、訪れる人をやさしく迎えてくれます。

古代から現代まで、地域の人々の祈りを受け止めてきた華表神社。

その静けさと力強さは、今も変わらず訪れる人の心にそっと寄り添ってくれています。

 

 

境内の見どころ|朱の鳥居と御神木が迎える癒しの空間

 

華表神社の境内は、まるで静かな森の中に迷い込んだような、やさしい空気に包まれています。

入口には昭和3年(1928年)に建てられた社号碑があり、その奥に鮮やかな朱塗りの鳥居が立ち、さらに石造鳥居神門へと続く参道が伸びています。

鳥居の並びは、まるで時代を重ねるごとに祈りが積み重なってきたことを物語っているようです。

神門をくぐると注連石があり、神域の清らかさを守るように佇んでいます。

 

境内の入り口にある注連石。注連縄がかけられ神域の静けさをそっと守っているようでした。

 

 

境内の奥に進むと、立派な拝殿が現れます。

華表神社の拝殿は、すっきりとした佇まいの中にどこか凛とした気配が漂っていて、訪れる人の祈りを静かに受け止めてくれるような雰囲気があります。

華表神社の拝殿。静かな空気の中で祈りの気配がそっと漂っていました。

 

 

境内の中央には、堺市の保存樹木にも指定されている御神木のクスノキがそびえ立っています。

高さ約22m、幹回り約3.9mの堂々とした姿は、まるで境内全体をやさしく包み込むよう。

御神木のクスノキと、その奥に見える拝殿。木漏れ日の中で祈りの風景が静かに広がっていました。

 

 

華表神社の境内社|それぞれの神さまに込められた祈り

 

華表神社の境内には、4つの境内社が鎮座しています。

天満宮に祀られているのは菅原道真公だとわかりましたが、他3社については、残念ながら御祭神の記載がなかったので不明です。

 

太神社(たいじんじゃ)

華表神社の境内にある太神社。

 

 

◆玉屋神社

華表神社の境内社・玉屋神社。木造の社殿。

 

 

◆廣田神社

華表神社の境内社・廣田神社。小さな社殿。

 

 

◆天満宮

天満宮には菅原道真公が祀られており、学業成就・知恵の神として知られています。受験生や勉強に励む方々が、静かに手を合わせる姿も見られます。

菅原道真公を祀る天満宮。受験や勉強に励む人々の祈りが、社殿の前に静かに積み重なっているようでした。

 

 

華表神社の御朱印|六十六花御朱印巡りでいただいたご縁

 

華表神社では、通常の御朱印に加えて、「OsakaMetroで行く六十六花御朱印巡り」の企画に参加することで、特別な花御朱印をいただくことができます。

この企画は、Osaka Metro沿線にある66の寺社をめぐり、それぞれの神社で「花」をモチーフにした限定御朱印を集めるというもの。

華表神社では、厄除け・開運の祈願コースに該当しており、花の意匠があしらわれた、やさしい雰囲気の御朱印が授与されます。

御朱印は書き置きタイプで、社務所にていただけます。

授与時間は9:00〜15:00ですが、土日は外出されていることもあるため、事前に確認しておくと安心です。(不在時の対応として、社務所前に書置き御朱印が設置されています。)

大きな御神木に見守られながらいただいた御朱印は、ただの記録ではなく心に残る祈りの証となりました。

華表神社でいただいた花御朱印。季節の花と祈りがそっと重なった、やさしい一枚でした。

 

 

この花御朱印巡りについては、関西の寺社めぐりでも紹介しています。
イベントは2025年11月30日まで開催されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

👉大阪メトロで行く六十六花御朱印巡り

 

 

次は訪れるためのご案内へ─

 

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アクセス情報|華表神社への行き方と駐車場について

 

【所在地】大阪府堺市北区宮本町57

【駐車場】境内に駐車場あり(鳥居の左側の入口から境内へ進むと駐車スペースがあります。10台程可)

【交通アクセス】Osaka Metro御堂筋線「北花田駅」から徒歩約5分(約350m)

 

 

 

まとめ|静けさと祈りに包まれる癒しの神社めぐり

 

住宅街の中に静かに佇む華表神社は、歴史の深さとやさしい祈りの気配が共存する心が癒される場所でした。

朱の鳥居をくぐり、御神木のクスノキに見守られながら歩いた境内は、まるで時間がゆっくりと流れているようで、日常の喧騒を忘れさせてくれます。

「六十六花御朱印巡り」でご縁をいただいた華表神社は、ただ御朱印をいただくだけではなく、自分の内側と静かに向き合う旅のひとときを与えてくれました。

御朱印帳に刻まれた一枚の印と、境内で感じたやさしい風。

華表神社で過ごした時間は、旅の記録というより、心の記憶として残っていきそうです。

次の神社めぐりの途中で、ふと思い出してしまうような—そんな場所でした。

 

 

大阪の御朱印めぐり|心を整える祈りの寺社

 

日々の中で、ふと立ち止まりたくなる瞬間があります。

そんな時に訪れた寺社でいただいた御朱印は、祈りの記録であり、心を整える旅のしるしでもありました。

このページでは、私が大阪で出会った“静かな祈りの場所”をまとめてご紹介します。

 

大阪府で頂いた御朱印まとめ~神社編~

 

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