春日神社(かすがじんじゃ)は大阪府東大阪市善根寺町に鎮座されています。
御祭神は、天児屋根命、比賣神、経津主命、武甕槌命。
社伝によりますと、神護景雲2年(768)、枚岡神社(東大阪市)の分霊を大和の春日(奈良・春日大社)に遷座するのに供奉した25人が河内に帰り、この地に春日四神を勧請したのがはじまりと伝えられています。
それゆえ、日本最初の春日神社と言われています。
それでは、春日神社へとご案内しましょう。
春日神社は生駒山の麓に鎮座されています。
春日神社の社号標と一緒に、「孔舎衙坂直越登り口」の碑があります。
階段を上り、少し緩やかな坂を歩いて行きます。
境内
空気が澄んでいてとっても気持ちのいい境内です。
拝殿
拝殿前には、「日本最初春日神社」の額
苔で覆われた大きな岩がありました。
春日神社の秋祭りは「王代津祭(おだいつまつり)」とも呼ばれ、酒づくりを伴うめずらしい行事で市の指定文化財となっています。
境内にある造酒斎殿には酒づくりの用具が納められています。
10月に入ると当人(酒造りや祭りの世話の中心となる人)が裏山にある「龍の口」に行って清水を汲み、酒づくりを行います。
昔は宮田(神社が所有していた田)から出来た米を蒸し、その上に榊の葉を廃にしたものを上に撒いて発酵させたものを酵母にして酒づくりをしたと伝えられています。
直越稲荷大明神
直越稲荷大明神の横には「直越道」と彫られた石があります。
ここは、「孔舎衙坂直越登り口」とされています。
この裏手に道があるようにも見えたのですが、ここから登って行くのかな?
神武天皇御東征孔舎衙坂古戦場の碑
神武東征において、大阪湾から上陸してやってきた神武天皇一行は、生駒越えで大和に入ろうとした場所がこのあたり(孔舎衙坂)だと伝えられています。
長髄彦と孔舎衛坂で戦いますが、兄の五瀬命が肘に流れ矢が当たり負傷し余儀なく退却。
五瀬命の肘の傷を洗った場所が裏山にある「龍の口」だと伝えられています。
摂末社
稲荷社(左)、天満宮(右)
【所在地】東大阪市善根寺町6-7-67
【御朱印】なし
【駐車場】あり
【アクセス】近鉄新石切駅からバス「善根寺」下車、徒歩約5分